お月様

 このところ毎夜々々、空がくっきりと晴れて、結構な月夜だな、と思っていたのだが、ふと思いついて、22時過ぎだったが、カメラに三脚を付けて外に出てみた。

 真っ暗な空で、望遠気味のレンズ(75〜300のレンズをめ一杯伸ばしているので、300ミリという事か)でお月様を捕らえるのは、あまり簡単ではないのだが、なんとかつかまえて、2、3枚撮ってみる。
 かなり上手く撮れたかな、と思ったのだが、パソコンに取り込もうと思って気がついたら、肝心のメディアが入っていない、と云う致命的な事に気がついた。
 こう云う事が有るなら、メディアが入っていない時は、シャッターが落ちない設定にしておいた方がいいのかも。
 あわてて、コンパクトフラッシュを差し込んで、再度挑戦。
 また、同じように苦労してなんとかお月様を捕まえて、また、数枚撮ってみる。
 で、パソコンに取り込んで見ると、お月様の部分は、なんと、真っ白で、クレーターもなにも、分からない。どうも、画面全体で測光しているから、平均すると、つまりカメラのほうではかなり暗い画面である、と判断してしまうために、こう云う事に成ってしまうみたいだ。
 この際は、スポット測光、とか云うやつにすれば良いだろう、つまりお月様の表面で測光すればいい、と気が付いた。
 設定の仕方が分からないので、また、家の中に駆け込んでマニュアルを引っ張り出す。
 ファンクションダイアルを回して、真ん中のボタンを押して・・・、なるほど〜。
 再度、外にでて挑戦するのだが、中々その中央のマークとお月様が一致しない。 そもそもが酩酊モードなので、足がふらつき気味な上に、1メーター弱の三脚に載せて、下からほぼ真上を見上げるような、チョー不自然な中腰状態でファインダーをのぞいているのだから、不安定な事、この上ない。
 下手をすると、カメラと三脚ごと転倒しかねないのだが、そんな試行錯誤を繰り返しながら、なんとか撮れた数枚の内の1枚がこれだ。

 なんせ、天文学の知識はゼロなので、お月様の表面が、こんなものなのかどうかも、定かではないのだが、とりあえず、今夜のところはこれでお開きと、と云う事にした。
 満月か、と思っていたのだが、暦を調べると、1日前、「待宵月」とかに成るらしい。
 十五夜ならぬ、十四夜だ。