タダスケの日記

ある弁護士の司法制度改革観察記録

「予備試験出デテ法科大学院亡ブ(法科大学院雑記帳(その48)H21.2月号)

「予備試験の実施という魔法の杖の一振りで,大部分の法科大学院はなくなってしまう」のフレーズで有名な,米倉明教授の寄稿です。

ひとたび予備試験が実施されるにいたれば,おそらく,70余の法科大学院は続々と姿を消し,いわば生き残れるのは10〜12校程度ということになるだろう。
これでは,法科大学院制度は事実上崩壊したと言われても仕方なく,その事態を承けて,やがて,制度としても廃止に追い込まれていくに相違あるまい。
作り過ぎた法科大学院の統・廃合に頭を悩ます必要はない。
予備試験の実施という魔法の杖の一振りで,大部分の法科大学院はなくなってしまうのだから,法科大学院の統・廃合など試みることをしないで,ただ静かに待っていればよろしい。
あれこれ試みるのは実に無駄なあがきというほかない。
戸籍時報 NO637 H21.2月号P64

特にコメントすることもありません。
先見の明にただただ脱帽するばかりです。

この「死海文書」の通りにシナリオが進めば,予備試験が事実上の本流となり,ロースクールが事実上の傍流となります。

ともかく,教授がこのようにおっしゃっておられるので,ただ静かに待っていようと思います。