DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  横浜DeNAと練習試合

 日本・沖縄県でキャンプ中のキアは20日、日本プロ野球・横浜DeNAと相手のキャンプ地の宜野湾市立野球場で練習試合を行った。
 キアの先発ホン・ゴンヒィは1回裏に1点を先制された。キアは2回表にキム・ジュヒョン、アン・チホンのタイムリーで2-1と逆転し、3回表にキム・ソンビンの内野ゴロの間に1点を追加した。だがホン・ゴンヒィは4回裏に3点を失い3-4と逆転を許した。2番手パク・キョンテも5回裏に3点を追加された。キアの3番手パク・チフンは6回裏、4番手キム・ヒョンジョンは7回裏を無失点に抑えた。5番手の大卒新人パク・チンテは8回裏に1点を追加され、打線は反撃できず3-9で逆転負けとなった。

  2月17日:WBC韓国代表(具志川野球場)

 
 2017年3月、世界じゅうの野球ファンが熱狂するであろう4回目の開催となるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。

 韓国代表は1回目の2006年大会でベスト4、2回目の2009年大会で準優勝と好成績を収めながら、3回目の2013年大会は1次ラウンド敗退に終わりました。
 来る2017年大会では韓国では初の1次ラウンド開催となり、自国の大声援を後押しに4年前の雪辱を晴らしたいところです。

 2006年、2009年と2度のWBC韓国代表監督を務め、まだ記憶に新しい2015年11月のWBSCプレミア12で見事優勝に導いた名将キム・インシク監督率いるWBC韓国代表は、2月12日に海外キャンプ地の日本・沖縄県に到着し、13日よりうるま市・具志川野球場で練習を開始しました。

 管理人も2月半ばの比較的暖かい沖縄本島を訪れ、初となるWBC韓国代表のキャンプ見学をする機会を得ました。
 この具志川野球場は近年SK一軍のキャンプ地として利用されています(2017年もWBC韓国代表が韓国に戻ったあとにSK一軍が2月25日から3月上旬までキャンプ地として利用します)。




 4年に一度のWBC韓国代表は特別な存在であるからか、取材陣が多く選手たちや監督・コーチ陣は絶えず取材を受けていました。また野球場の外の仮設テントにはメディアセンターが置かれていました。





 野球場から少し離れたブルペンではチャン・ウォンジュン(トゥサン)、ヤン・ヒョンジョン(キア)の先発投手2人と、リリーフのシム・チャンミン(サムソン)が熱心に投げ込み、ヤン・ウィジ(トゥサン)、キム・テグン(NC)の捕手陣と呼吸を合わせていました。



 そしてブルペンの前には、韓国出身者としてメジャーリーグベースボール(MLB)に初めて昇格した伝説の大投手パク・チャンホ(元オリックス)が後輩たちの投球を熱心に見ていました。1回目のWBCでは韓国代表投手陣の精神的支柱でした。あれから11年、4回目のWBCでは韓国でテレビ中継のゲスト解説者を務める予定です。


 12時前、野球場の正面入り口付近にキム・インシク監督が姿を現しファンたちが集まってきたところに、横からこの選手が登場しさらに場が沸き立ちました。



 説明は無用かもしれませんが、韓国代表の主砲として長く活躍し、2017年シーズンよりロッテジャイアンツに復帰したイ・デホ(元福岡ソフトバンク)です。
 2016年にはシアトルマリナーズに所属していたこともあり、アメリカ合衆国でトレーニングを続けこの17日に日本へ到着したようです。
 なお、今回のWBC韓国代表にて唯一のMLB所属選手であるオ・スンファン(セントルイスカーディナルス・元阪神)は、2月27日に韓国へ到着しWBC韓国代表に合流する予定です。
 
 イ・デホは午後からの練習に参加し、取材陣からインタビューを受けていました。



 
 一流選手たちのそろう代表チームは軽めの練習内容で、14時過ぎから選手たちは徐々に引き揚げていきました。
 また投手たちは野球場から少し離れた別のグラウンドでストレッチなどの軽い運動をしていました。







 見学者がそう多くなかったこともあったでしょうが、撮影に気軽に応じてくれた選手には感謝いたします。


(NCのパク・ソンミン。強打の三塁手WBCは初出場。)

(トゥサンのキム・ジェホ。今回のWBC韓国代表では主将の大役を任される。)

(キアのヤン・ヒョンジョン。先発陣の一角を担うと思われる左腕。)

(NCのウォン・ジョンヒョン。右腕のサイドスローのリリーフとして起用が予想される。)

(サムソンのウ・ギュミン。右腕のアンダーハンドで先発としての起用も予想される。)

(キアのイム・チャンヨン。2009年大会以来のWBC出場となる。8年前の決勝での雪辱を晴らしたい。)


 雲行きが怪しくなり雨が降り出し選手たちが徐々に野球場から去っていったころ、グラウンドでは取材陣がまたもや集まり何事かと見学者たちも注目しました。

 なんと、野神(ヤシン)ことハンファのキム・ソングン監督が表敬訪問されていたのです!
 韓国の野球界の発展に尽くしてきた名将2人がまさか具志川の地でそろうとは誰が予想したでしょうか。
 この日は近隣の八重瀬町でキャンプ中のハンファの練習が休みだったそうです。



 
 4年に一度、世界の野球の最高峰の大会として開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。
 各プロ野球チームの精鋭と国外で活躍する選手が集う韓国代表チームは本当に眩しく、それ故に単なる練習であっても普段のプロ野球では起こりえないような光景が広がっていました。
 国家代表だけが持つ輝きを感じた具志川での数時間あまりのキャンプ見学でした。
 

 3月6日からのWBC本大会開幕まであと2週間です。


(文責:ふるりん