柿田さんと橋本さん。エウレカと銀河鉄道。

エウレカの二期OPでロボットがビームを受けて爆発するカット。

少しタメてから、ボンッボンッと爆発し、燃料に引火したような赤黒い煙が吹き上がる感じがとても良かったです。エフェクトのフォルムやタイミングの気持ちよさだけでなく、赤と黒の色分けの仕方にも眼を引かれる作画でした。煙の感じや色分けの仕方など最初柿田さんかとも思いましたが、今回は橋本さんも参加されてるので判別できず、しばらく混乱してしまいました。特に手前のカットとの混同してました。(他の要因も有)

先のカットの前、敵を追って撃つマシンガンの弾が建物に当たり壁が崩れ、中から煙が吹き上がるカット。ボゴッ、ボゴッと築材が吹き飛ぶ感じが短いながらも印象的です。ここの煙は爆発によるものというよりは、壊れた建築材から出たものなのでしょうか。モワッと立ち上がる感じです。


この二つのカットがどうしても気になったので、某所で質問したところ、橋本さんご本人からお答えいただくことができました。柿田さんは先のロボットの爆発カット。橋本さんが手前のカットだそうです。


村木さんのコンテ・演出で、お二人が参加された作品は銀河鉄道物語があります。
こちらは自分の推測で。

敵戦艦に当たったビームによって内部が爆発し、膨張したエネルギーが艦体の表面を突き破ぶり、一気に爆発する。マクロスOPと似たシークエンス。宇宙空間のせいか黒系の煙が入ってません。柿田さんでしょうか。

砲弾が発射され砲身から煙がモクモクと立ち込める。煙の書き方から見て橋本さんではないかと思われます。


この次のカットで敵の戦車にバズーカが直撃して爆発するカットもすばらしいです。爆発のエフェクトの加え、爆発によって吹っ飛んだ砲身やら、炎をまとって落ちてくる戦車の破片など非常に細かいところまで配慮の行き届いた非常に丁寧な作画です。


おふたりを見比べたとき、どちらかというとモワッとした煙が橋本さんでブワッとした煙が柿田さんという印象を受けます。立ち込める煙や砂煙、粉々になるガレキようなシークエンスは橋本さん、爆発で吹き上がる煙や水は柿田さんが得意とされてるように思えます。正直まだあまり区別できてないのですが、今のところこんなかんじです。誰か詳しい方いらっしゃったら、解説いただけるとありがたいです。


橋本さんと柿田さん、今机を並べて次の仕事にとりかかってるそうです。
お二人の作画をTV画面で見られる日が実に楽しみです。


エウレカセブン二期OP スタッフ

コンテ・演出:村木靖 
作画監督吉田健一中田栄治
原画:橋本敬史、柿田英樹、金子修一、大塚健松田宗一郎、
   中谷誠一、新井浩一、坂崎忠、長谷部敦志、川本利浩、
   安藤真裕、齋藤恒徳、竹内志保、村木靖

銀河鉄道物語OP スタッフ

コンテ・演出:村木靖 
作画監督村木靖木崎文智 
原画:安彦英二、小船井充、柿田英樹、滝川和男、 
    橋本敬史松田宗一郎村木靖

追記:村木さんコンテ・演出で橋本さん、柿田さん参加のアニメOP、BLUEGENDERもありました。
こちらも超巧いです。特に橋本さんのカットは圧巻の出来。
↓こちらでOPは全部見られます。
http://animebb.jp/production/aic/bluegender.aspx