9時前にはバックパックに荷物を詰めて家を出ました。

takuzemi2013-05-28

 朝は地下の貯蔵室まで大型エレベーターでゴミを捨てに行くのが日課です。その足で1階のフロアで新聞を取ってくるのが常です。一番先に目を通すのが「天声人語」ですね。それから「しつもん! ドラえもん」、次に宮部みゆきさんの「荒神」を読むのが流儀です。ゆっくりと新聞に目を通してしまってから居間のコンピュータを起動しました。
 先ずはメールのチェックです。教育学部のフランス語1をペアで担当しているK先生から詳細なメールが来ています。これをプリントアウトしてから2週先の文学で何を語ろうかと考えました。夏目漱石の『道草』に付いて語ることにしてハンドアウトを印刷しておきました。このペースだと授業で語る内容をゆっくりと検討するだけの余裕があります。
 9時前にはバックパックに荷物を詰めて家を出ました。9時4分の武蔵野線で移動を開始しました。車中では山内宏泰さんの『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』を読み進めました。大学に着いて明日の基礎演習のワークシートをコピーしました。来週の演劇論のハンドアウトも作成しました。それから生涯学習センターに移動して土曜日から始まる「原文で読む『星の王子さま』」の資料を職員さんに手渡しておきました。週末に掛けて忙しくなりそうな予感があります。上野へもとても行けそうにはありませんね。

A君が神話に付いてのレポートを発表してくれました。

 早めに学生食堂に移動しました。B定食の副食と味噌汁といういつものパターンの昼食です。学生食堂から戻ってから725教室までハンドアウトと出席票をセットしに行きました。ついでに暗幕の方もぐるりと大教室を一周して閉めておきました。今日の演劇論ではDVD鑑賞がメインとなるはずです。
 午後の3限の演劇論では少年俳優に付いて学んでみました。シェイクスピアの時代には女優というものがいなかったのですね。代わりに声変わりする前の少年たちが女装をして『ロミオとジュリエット』のジュリエットや『十二夜』のヒロイン・ヴァイオラを演じたのだそうです。この変装という行為はかなり怪しいもののように思われます。言わば少年俳優と男女というジェンダーの境界を越境する存在だったのだと言えるでしょう。
 4限の4年生のゼミではA君が神話に付いてのレポートを発表してくれました。日本神話とギリシャ神話になぜ類似の説話が存在するのかを考えてくれました。スキタイ人の神話が朝鮮半島を経由して日本まで伝播したと考えることで説明できるとのことでした。
 残りの時間は『ちくま評論選』に収録された永井均さんの「幸福の青い鳥」と題された評論を読みました。解釈学や系譜学という哲学用語が出てきてゼミ生の諸君も苦戦していたようです。解答編のイラストを良く睨むとテクストの内容が分かってくるのかも知れません。