「ゲームは難しい程面白いのだ。」(c)京極夏彦


「ババ抜きと麻雀どっちが面白いか!麻雀の方が面白いだろう!!
難しい物の方が面白いんだ!!!」(c)高校の時の生物の先生






いきなり壊れているので魂の叫びをさせてください。


うをー!!いい年こいてなにおたく道まっしぐらやってるんだよ!
俺にはやらなきゃいけない仕事もあるしやりたいことも山ほどある
んだよ!なのにいったいどうして!!
そうか。おまえか。おまえのせいか。 畑健二郎!!



基本的に日記なんで、ネタ的な物は二日続けて同じのに関する物は
やめようと思ってたんですがね。
はー・・・まさかこの年になって漫画を読み込むとは思いませんで
したよ。活字物は今でも読み込んで浸ることはよくあるんだけど、
漫画でねぇ〜・・・


毎週サンデーで読んでいるはずなんですが、見えていないところは
たくさんあります。読んでるって言うよりも眺めているってかんじ
なんだろうな。
ハヤテのごとく!の作者畑健二郎さんには申し訳ないんですが、最
初の頃なかばとばし読みしてました。サンデーで今面白いのはケン
イチかなーなんて思っておりました。
ぶっちゃけ、萌え漫画なんてくだらねーんだろうと思ってました。
今思うと自分の不明を恥じるばかり・・・


さて、なにから書こうかちらしのうら・・・




もしなんかの間違いでこれ読んでる人も、物語のあらすじははてな
のキーワードで情報入手できるでしょうから割愛


何度か読んでまず感じたことは、うる星やつらとの関係。昨日も書
きましたが、私が読んではまった数少ない漫画と妙に読後感が似て
いる。よく考えてみると、異世界にすむ人と一般社会に住む人の交
流から生まれる物語っていう意味でにてるのかなと思いました。
ハヤテの方がめっちゃ後発ですから、インターフェースとして、あ
り得ない出会い以外に、ビデオレンタル屋を用意したり周到かなと
感じました。
ただやっぱそれだけじゃないんですよね。ナギちゃんとラムのポジ
ションが非常に近い。主人公の言葉を愛の言葉と感じる所から物語
がスタートして、他の女性に気が行くと烈火のごとく怒る。
ただ違うのはハヤテは諸星あたるではなくむしろ五代裕作。さらに
その後の物語で、お互いがお互いの命の恩人という関係も生まれて
いる。かなーり収拾するのが難しい設定でしょうね。


で、冒頭の言葉に続くんですが、そんな難しい状況のハードルの高
さを、この作者はさらに上げています。ビリヤードの回での「サク
セスストーリーではない」実家の話での「バトル漫画ではない」。
逃げようと思えば逃げられる道を、物語の中で閉ざしてしまってい
ます。


もう一つ気づいたところは、物語の主人公たちは、皆一般的な意味
では不幸であるということです。
ハヤテ君はもうくどいくらいに悲惨な人生を送っていますが、ナギ
ちゃんもなぜ親族がおじいさんしかいないのかとか考えると結構ヘ
ビーな状況何じゃないかと思われます。
また、マリアさんも孤児だったという設定。ワタルくんはこれまた非
常にこまった状況です。
咲夜ちゃんと伊澄ちゃんは家庭の事情はあるかもしれませんが、も
しかするとお金持ちらしい優雅で幸せな生活をしているのかもしれ
ません。ナギちゃんとしてはこの二人を見てどういう気持ちになる
んでしょうか・・・
一般人に近いところでも桂姉妹の家庭は難しそうです。
今出ている主要な人物のなかでは唯一西沢さんが一般的な意味で普
通の幸せな人生を送っているのかも。


ナギちゃんの屋敷は他の登場人物も含めて捨てられたり残された者
たちの集まりという感じです。
作者はこの状況をどうまとめ上げるのでしょうか???




現在までの話から作者の狙いを私なりに想像(妄想)してみました。


この物語はわがままお嬢様&おこちゃまのナギちゃんと不幸が染み
ついたハヤテ君の成長を描くことを目標にしているんじゃないでし
ょうか。


この妄想の出典は
1.作中に日付が出てくる。時間の流れを意識させ、それに伴う登
  場人物の変化を描く狙いがあるのではなかろうか。
2.現状ハヤテ君にとって「子供」のナギちゃんが、真のヒロイン
  になるためには時間を経て成長する必要がある。
  (ビリヤードの回からの着想)
3.登場人物たちの成長を語ることができるマリアさんというキャ
  ラの存在。めぞん一刻では読者が自分で感じるという形で伝え
  てたが、ゲーム世代の人たちには客観的に評価する第三者がい
  た方が伝えやすい。
  (夢の回からの着想)
4.ワタルくんの上昇志向。
ってところです。


ナギちゃん、ワタルくんを成長させる以上は咲夜ちゃんや伊澄ちゃ
んも成長させなければおかしな話になるし、マリアさんは自分のこ
とを語れない非常にそんな役回りを演じなければならないし・・・
といろいろ問題は多
いですが、こういう話は未だかつて読んだことがないです!


西沢さんはナギちゃんを成長させるライバルという役回りかな?


マリアさんが「この漫画はプリン○スメーカーではありませんか
ら」と言いそうな気もしますが(笑)
まっ、まだ3巻でこれからって所ですが、非常に可能性を感じさせ
る物語展開です。
今の時間の流れだと実時間1年で漫画時間1ヶ月って感じなんで、
漫画時間1年経つのに12年もかかってしまいますね。どこかでス
ピードアップするんでしょうか。


もし予想が正しいと、この漫画の萌えのフレーバー風味は若干薄ま
ってくるかもしれませんね。
(ナギちゃんがラムの様に世界中のおたくを熱狂させるキャラにな
ったらそれはそれで面白いけど)


かってに改蔵フレーバーはたぶん継続でしょう。私には出典が10
%もわからないのでオリジナルなのかパロディなのかわからないん
でギャグの評価は難しい。
「おまえには決定的にガン○ムが足りていない!!」
ってパロなんですか>識者の方
この漫画斜め読みしてる時期だったのにこのせりふは覚えている。
年端もいかない女の子にこんなこと言われたら目が点だよな。
前回のハムスターのくだりはもしパロであっても認めます。見事に
二人の関係を表しています。


この漫画への不満というと・・・今まで斜め読みしていた理由にも
なるんですが
「爆発的な狂笑を呼ぶようなギャグが足りていない!!」
ことかな。
人に説明できない。説明しても全然面白くないけど実際に読むと吹
く。そんなネタがあるとより私好みなんですよね。
まぁそれがないところがまたいいところにもなっていくんでしょう
けど。


あと、単行本にいろいろなネタを仕込んでいるのがたまらなく好き
です。こういう小さな工夫って案外ぐっときますね。畑さん。呼び
捨てにしてすんません。好きです。
とオヤジにいわれても全然うれしくないよなぁー(笑)


激しい長文になってしまいました。
今後ハヤテに関する記事は他の記事同様週一回以上は書かないよう
にします。


久しぶりに繰り返し読める漫画に出会えたことにとりあえず感謝し
ています。
心配している打ち切りがないようにお祈りしています。