よいお年を!


 講義もあと一日で、ほとんど年内の業務は終了気味です。またいつもの台詞を書きますが(笑)、「しばらく原稿書きの旅に出ます」。たぶん更新は滞ると思います。年来の課題である福田論、村上泰亮論に集中的に取り組んでいくつもりです。一月中旬までは「旅」に出たいと思っております。その間、コメント欄とTB欄は一時利用できませんので悪しからず。


 いくつか予告ですが、正月の顔見世?*1は某誌で1月4日からです。ヒントは「和田秀樹氏からはじまる」です。笑。
新刊は2月には出るのではないか、と思います。


 今年一年いろいろブログでも楽しめました。ありがとうございます。皆さんにも来年がよい年でありますように。

*1:最近、本当に風貌がバーナンキに似てきて嬉しいかぎりです 爆

小宮隆太郎先生ネットに登場


 「よいお年を」でしめるつもりがなかなか話題は尽きません 笑


 小宮先生、お元気でなによりです。econ-economeさんから記事の存在を指摘されていまざっと読みましたが、なかなか面白い内容です。というか岩田先生の『小さな政府を問い直す』を思い出しました。で、リフレですよ、やはり小宮先生!

http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0230.html


 小宮先生関連の当ブログのエントリー
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20071120
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070506#p3
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070127#p2

週刊日本の100人(99)[高橋是清]


 なかなかネタが尽きない 笑

 かのデアゴスティーニ・ジャパンに高橋是清登場。何気に本屋の書棚をみてたら発見。これって意外にお得かも。高橋への肯定的評価(湛山)vs批判・辛口批評派(吉野、城山ら)との対比もいいし、年表は写真の収録もいい。


http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3489103/s/

竹森俊平氏と池田信夫氏


 またすごいエントリーですねえ。竹森先生のハイエク論が収録された『経済学名著と現代』を立ち読みしたのですが(そのうち図書館で読みます、ハイ)、そこで竹森先生がハイエクの中での産業政策の肯定的評価をかかれてまして興味を魅かれました。


 ハイエクの考えを竹森先生流にアレンジすると、先進国へのキャッチアップ過程にある国では産業の方向づけとしての産業政策が積極的な意義をもつし、それがハイエクの考えから導かれる、というのが竹森先生の解釈のようです。


 これを読みまして、(ほとんど読んでないので間違ったらすみませんが)池田先生がブログでハイエク的な経済思想にかなり強く影響をうけておられるのを拝見しながらも、なんでたまに産業政策的な発言をいわれるのか常々疑問でしたが、そこらへんの符牒が個人的に合いました。まあ、ただそれだけですが 笑。もちろん竹森先生のハイエク解釈が妥当かどうかは、これはまた別問題でしょうね。


 なお同書は連載時から面白かったものが補充されている好エッセイ集だと思います。


経済学 名著と現代

経済学 名著と現代


(補記)ちなみにキャッチアップ過程で産業政策が正当化されるというのもあやしい話でして、なぜなら目標となる経路が存在するならば、なぜそれを政府だけが知っていて、民間は知りえないか、という問題があるからです。もし仮りに政府と民間にそのような非対称的な知識の偏在が存在しているようにみえるならば、その原因は制度的な拘束性(なんらかの政府の規制)によるものかもしれず、そのためにベンチャー企業者が存在しずらいと考えたほうがいいでしょう。そもそも目標に到達してからの方が(キャッチアップ過程よりも)ベンチャー企業者が多く輩出するという竹森先生の話は僕には少しおかしいなあ、と思えるのです。またハイエクがそんなシナリオを黙認したとはちょっと思えないのです。


 なお上の『経済学名著と現代』は猪木武徳先生のトクヴィルの章が秀逸でして、デモクラシーにおける自由と平等のパラドックスを考える上での中間組織の意義について極めて示唆的です。

講義ネタの間違った情報 笑


 ところで朝起きたら、まあ、いつもの迷惑なコメンターが書き込んでいて苦笑しましたが。ところで発狂したかと思うようなコメントでしたので削除しましたが、ちょっと面白いというか気になったのは「みな就」での私の授業評価というものです。検索してもぜんぜんでてこないので困りましたが。笑。ようやく見つけたんですが、こんな科目「データ解析」とか「資産運用」とかやってませんけども 笑。僕が「資産運用」方法を教えたら広義知人の中におられる切込隊長もずっこけまくりでしょう*1。笑。いや、ここをご覧のみなさんもそうでしょうけれども。かなりうけたので紹介してしまいましたが。


 この種の学生評価はぼくだけではなくまあ、いまどきの大学教員の宿命ですから気にするのもなんですがw ただ僕の授業評価というのは珍しいのでつい脊髄反射してみました。しかし雑談だけでパソコンが使えるようになるならば素晴しい授業テクだぞ 大笑

(付記)marunouchi.tokyo.ne.jpを経由して当ブログに書き込んだ「なお」なる人物の書き込みを禁止します。悪質な書き込みを繰返してますので機会をみてプロバイダーや関係機関などに相談いたします。まあ、例の機構廃止提言以来わたし(たち)の中傷にご活躍の方のようですから。ん? でもこのmarunouchi.tokyo.ocn.ne.jpというIPアドレス、どっかで噂になってるのみたような……。んんん??

*1:ちなみにこの評価した人はうちの学生さんですかね? 4月1日に評価しているし、それにうちの大学は全講義で毎回に出席調査するのでそれは学生ならばみんな知ってることですからねえ。まあ、そもそも存在しない講義ですからw あと「資産選択」理論はもちろんミクロ金融理論の一部ですのでそれを授業で教えてますが「資産運用」など自分のだけで精一杯ですw

富樫倫太郎『堂島物語』


 年末の息抜き。日本がかって金融市場の最先端をいっていたころのお話

堂島物語

堂島物語


 その昔、NHKの『マネー革命』で紹介された同じ堂島の先物米取引を扱った小説があったけれどもそれは下。


大坂堂島米会所物語

大坂堂島米会所物語