TAP Gallery Portfolio Recommendations #002
6月2日(火)〜6月30日(火)
岡本浩太郎
ashburton_gro@hotmail.com
チベットを想像すると何を思い浮かべるだろうか。現在の地図を見てみると、チベットとは中国のチベット自治区を思うかもしれない。
現在の西蔵自治区、つまりチベット自治区は文字通り西側のチベット。カム地方は四川省を主に雲南省・青海省・西蔵自治区の一部に組み込まれている。アムド地方は青海省を主に四川省・甘粛省の一部に組み込まれている。4つの河・6つの山脈とはチベット語でチュシ・ガントク。もともとはチベット東部のカム地方とアムド地方の愛称であった。
本写真群は東チベットのカム・アムド地方で撮影されたものである。
1984年 カナダ・モントリオール生まれ
2009年 東京ビュアルアーツ写真学科?部卒業
2010年 東海大学文学部卒業都内でスタジオ勤務後、アシスタントを経て独立。2010年よりチベットを訪れ撮影している。
見た事の無いきれいな水の写真を撮りたい。
この思いで撮り続け、波から飛沫へ、そしてその中へ。
被写体に飛び込み、画面から余分なものを削ぎ、写真を精製して行く作業の連続でした。
そんな水に魅入られて、のめり込んでいく中で見た水を一冊にまとめたのが「IN THE WATER」です。
1983年 熊本県出身
2007年 文化服装学院二部服装科卒業
2008年 文化学院美術科卒業
2013年 写真集 IN THE WATER 私家版にて出版
佐々木謙介
誰かにとって大切な何か(人物、物、風景、出来事……)が写されたそれは、他の
誰かにとっては取るに足らないものかもしれないが、誰かから何かしらの感情を向け
られる大切なそれであるかもしれない。この作品はエドワード・ケアリー著、『望楼館追想』という小説の巻末に掲載されて
いる、誰かに愛されていたであろう物を盗む主人公が作ったリスト「フランシス・オ
ーム 愛の展示品」を基にインターネットで検索した画像を使用して制作しました。
1981年 生まれ
2008年 日本大学芸術学研究科映像芸術専攻 前期過程 修了
2014年 第10回1_Wall 審査員奨励賞
2014年 「Six of one,and half a dozen of the other.」totem pole photo gallery
篠塚祐介
「ike:pocha」についての一つの解釈
AH 固い 固体 拾い
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Cornelius「Drop」たくさんのいけにえを捧げてきた。子どものすることなのでせいぜい虫だ。気が小さいから彼は鼠みたいに血の赤い動物はこわくて殺せなかった。虫にはずいぶんひどいことをしてしまったけれど。
本人の認識としては宗教のようなものなのだ。自分で作り出したグロテスクな聖なる何かに、残酷な手順で捧げていくと、心の奥底のドロドロとしたものがスッと消えてなくなった。
そんな野蛮な儀式が形を変えて、穏和な呪術を得たのがこの写真、と言うこともできるのではないだろうか。供物となるのはこぶし大の石だ。漢字学者の白川静は部首の口を祝詞を入れる器だと解釈したけれど、神に祈り霊を祀るこの呪具とikeを置き換えてみる。
するとikeは池に限らない。かつての儀式は呪的な撮影として蘇る。pochaとはつまり、言語化されない祝詞を捧げた残響のことだったのだ。
1982年生まれ
神奈川県横浜市出身
明治学院大卒
「ike:pocha」Place M (新宿) 2008
「ike:pocha」M2 gallery (新宿) 2011