漁書日誌 3.0

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気温上下の古書

扶桑書房の速報目録が来たのが月曜日であったか。突然来る。いろいろと欲しいものもあったが、金欠時でもありお手頃のものを1点だけ注文。それが昨日届いた。

宇野浩二「我が日我が夢」(新潮社)昭和2年8月10日初版凾欠2500円
若林姫路校訂「賎のおだまき」(文教社)大正5年2月29日1400円
木村毅「文芸東西南北」(東洋文庫)凾帯445円
扶桑目録で注文したのは「我が日我が夢」。小村雪岱装である。一瞬牡丹のように見えるが、薔薇のようである。表紙は印刷だが扉は木版。谷崎と芥川が序文を書いており、前々から手ごろな価格で欲しかった本である。それから、「文芸東西南北」は元本を持っているが、安かったのでマケプレ購入。東洋文庫、今はけっこう安く入手できるようだ。これは書き込み用。で、もう一冊が「賎のおだまき」である。

「賎のおだまき」は既に文教社版を1冊所持しており、これで2冊目だが、持っているものと表紙の柄が異なるので購入した次第。見返し用紙も違っていた。これはヤフオクである。「賎のおだまき」自体は、明治20年に出たバージョンも持っており、おそらく明治20年版も幾種類かありそう。外装は不明だが、カバーとか凾は無かったのではないかと思われる。鴎外の「ヰタ・セクスアリス」にも出てくるが、明治の20〜30年代に流行したのだろう書物である。