手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

本願力回向

 親鸞聖人ほど「まこと」を求められた方はありません。『教行信証』の表題も『顕浄土真実教行証文類』ですから、生涯をかけて「真実・まこと」を求め続けられたのです。「生死出づべき道」(浄土真宗聖典・註釈版811頁)を明らかにするためには、真実を求めなければならないと思われた。しかもその真実は私の方にはないということに気づかれた。むしろ回向された真実によって目覚めることができる、そういう気持ちを持つことが、すでに仏さまの御もよほしによるのだと、そういうお考えであったのです。
 私のなかには、真実を求めてやまないものがあるが、それは私の中から起こるのではない、仏さまの方からもよおされているのだということに気づくときに、はじめて私たちは仏さまのはたらき、他力ということに触れる。他力というのは本願力ですから、仏さまの願いのはたらきがわたしたちにさしむけられているということに気づくのです。 (中略)
 自分が道を求めて一生懸命になっているように思っているが、ほんとうは仏さまのおてまわしで、聞法するようになったのだということに気づく、それが、他力のはたらきに気づくということです。そのときに初めて仏さまのはたらきがあるわけではありませんが、ずっとその光の中にいるのですが、そのことに気づいたときに、はじめて私たちは仏さまのはたらきに触れるのです。
歎異抄講話 石田慶和 法蔵館 P128,P129より】



すでに、ひとりひとりに届けられている阿弥陀さまのおはたらき。
南無阿弥陀仏のおはたらきを気づかせて頂く』ことは、このうえない幸せです。
なまんだぶ〜 なまんだぶ〜

教行信証(坂東本) きょうぎょうしんしょう(ばんどうぼん)第1冊(国宝)


親鸞の主著。
正しくは『顕浄土真実教行証文類(けんじょうどしんじつきょぎょうしょうもんるい)』といい、広く経・論・釈の文章を集めて、浄土真宗の教義を明らかにした根本聖典である。
教・行・信・証・真仏土・化身土の六部門で構成されている。
教行信証』の唯一の親鸞自筆本であり、全体にわたって、記号や朱筆、書き直しや新たな綴入れなどがみられ、親鸞自身によって晩年に至るまで改訂が続けられていたことが明らかにされている。
坂東報恩寺に伝来したことから「坂東本」とも称される。
東京国立博物館ホームページより】