「LOGiN」休刊かー。兄が買ってたんだけど、広告頁の多さとネタ企画のレベルの高さが印象的だった。イラストハガキ投稿が一度採用されて、三千円分の図書券をもらった。読者参加企画が多い割にはやたら謝礼の金額数が高いわけで「パソコン関連の会社って儲けてるんだなあ」と思ったかれこれ20年前ほどの事。

19号

シマシマと言われれば坂本真綾の曲(いやアルバム名だったかも)を連想する。今回の新連載の場合はパジャマのストライプ柄のことかな。
(新)シマシマ(山崎紗也夏):絵柄が変わったというより画面処理が「はるか17」の頃よりドライになった感じ。しかしこれは体裁としてはまさしく逆ホテトルだあー。…鵜飼い役の主人公は儲かるのかな? 宇宙兄弟たかが、万が一の時の遺書を見つけたぐらいで心に重たい荷物。六太、なんと繊細な男よ…!!(あまり褒めてない) もっともらしくシャトル事故をでっちあげてる箇所はリアリティあった。あと宇宙ステーションやら人工衛星を地上から肉眼で観測するのはかっこいいなあと思う。なんとなく。なまずラ:く、久宇ーー… みろ、お江戸の庶民の命がゴミのようだーアハハハハハ…… いや、まだ…今週号の展開はもしかしたら大掛かりなひっかけかもしれないし… 菜:黄色い花のレンギョウは部屋の窓からちょうど目に付いたところだったのでなんだか嬉しくなった。ジナス:ミカエルはサトルであり絵描きなのかなあ。いやほんと分かりそうでよく分からん。<読切>役者侍 美粧之介(かわぐちかいじ):江戸時代は年号がコロコロ変わってるんでよう知らんけどたぶん四谷怪談の頃が時代設定だろうか、かわぐちかいじが元々はWeb掲載用に描いた読切作品とのこと。主人公が何をしたいかよく分からないというのが、焦点のぼやけではなくいい感じの煙幕になってるあたりさすがベテラン。しかし指二本落としたら、それは侍にとって残酷すぎるような… 徹底して女や弱者の味方、でも自分のお役目の立場も守るよというスタンスなんだろうか。
次号、最新刊発売を控えてまたまたジャイキリ表紙&巻頭カラー。

アリソンとリリア#2

「敵国へ」:自分の不見識のせいで連れに怪我を負わせたあげく、人間でもない鹿に向かって『よくもヴィルを…!』と銃を構えて凄んだ時にはアリソンの知能程度がつい不安になったが、それも彼女の一途さと直情ぶりを示す描写なのだと勝手に納得することにした。結局撃たなかったしな。今回は身内が死ぬと悲しいのは敵も味方も一緒という何のひねりもないオチの人情話だったけど、ハウス名作劇場をさらにシンプルにしたものを見ていると思えば心洗われるようで悪くない。何よりアリソンの輝く金髪の表現はなかなかにブロンド娘のテイストを捉えていて眼福。

ドルアーガの塔

主人公が前後の辻褄が合わない出鱈目な言動をするルーティンギャグはけっこう面白かったけど、細部のつくりがゆるゆるで笑うまでには至らない。…ていうかこれ往年の有名ゲームの名を冠している意味はてしなくゼロじゃない?? OPでもなぜか現代日本のシチュエーションが描かれててさらにワケワカラン。次回予告やEDでは今回とはメンバーの違うパーティ構成だし。ふーむ。でもたぶん次週もみる。しかしクライマックスシーンがカナメプロ調アニメートのパロディだったのは一体。主人公は80年代アニメのマニアなの?

カイバ

うわあー、キャラだけでなく背景や動かし方もまったりもったりしてて、色使いはシックでまるでフランス人がつくったアニメみたいーとうっとり視てたら、アルファ波が出すぎて寝オチしてしまった。わあーそんなところまでまるでフランスアニメみたいー。だって明らかに筋と関係ないと思しき大阪弁のモブキャラたちのコントが数分続くんだもの。あれは標準語でふつうにやってくれた方が、設定が頭に入ってきやすく、なおかつもはやパーソナリティがあって無き軽ーい存在になっている世界観が伝わってきたと思うです。ストーリーはどうにもほのめかしばかりで掴み所がないけど、とにかく朴王路美声の青年(メインキャラの男性二人がどちらも若い女性声優というのは、もはやジェンダーさえ揺らぎがあるという雰囲気の表現なのかも)が主人公をヒロインから引き離したがって一芝居打ったということだけ飲み込んでおけばいい、そういう初回だったと思う。生まれたばかりなような主人公の気分を追体験させる試み自体はそう外してない。豪腕な監督やなあとは思うけど。それにしても丸みを帯びたキャラが縦横無尽にゴムマリのように動く質感が心地いい。特にダチョウのような生物の背に乗った主人公が連れまわされるシーンが良かった。