頼む。1回踏んでくれ

これでやっと10月の映画の感想終わりですよ。。年内に全部終わりたいですよ。
。。。いや別に仕事じゃないんで泣かなくてもいいんですが。。
26日には世界のCMフェスティバル2005を見てきたよ。世界のCMをオールナイトで見まくるという物好きな、いやいやCMは一幅の叙事詩であるとか誰かが言ってたけど飽きなかったです、このイベント。仕掛け人であるジャンクリスチャン・ブーヴィエ活動弁士さながらにCMの解説を楽しそうにやってた。客のボルテージもすさまじく、何とも楽しい一晩でございました。パチパチ!

でもやっぱオールナイトはキツイねえ。。

星による評価はあくまでも目安。5つ星で評価しとります。大体が星4つから2つまでの範囲です

★★★★★・・・映画ファンならば必ず見るべし

★★★★・・・・ぜひ見ておきたい作品

★★★・・・・・映画館で見ても損はなし。ここまでは標準

★★・・・・・・時間がないならスルーでもOK

・・・・・・・金払う価値なんてない

星なし・・・選外。フィルムの汚れは映画とは認めない。



☆・・・旧作(関西において本年以前に公開された映画)

■・・・二回見た作品

シン・シティ

シン・シティ 10/15 MOVIX京都シアター1
★★★★
→「キャラクターが立てば、マンガは必ず売れる。 売れる売れないの全てはキャラクターにかかっている。」 小池一夫劇画村塾の塾生であった板垣恵介はこの言葉に衝撃を受けたという。この言葉は劇画界の第一人者である小池一夫の言葉であった。重みが違うのだ。「子連れ狼」、「御用牙」、「クライングフリーマン」、「修羅雪姫」。。代表作を数えるとキリがない劇画界の巨匠の影響は海外にも波及していた。「シン・シティ」の原作、そしてメガホンも撮ったフランク・ミラーも影響を受けた一人で彼はアメリカ版「子連れ狼」単行本全巻の表紙を描いている。本作は壮大な実験作でなんと「シン・シティ」という劇画風アメコミをそのまま映画化してしまおうと、つまり一コマ、一コマを映画で作ってそれをつなげて映画にしようという試みである。モノクロと言うより、グレー一色に染められたシン・シティの街並み。時折、混じるカラーパートが目にまぶしい。女の真っ赤な口紅、イカレ男の黄色い頭。。そして飛び散る血はなぜか白かったり、赤かったり。。ふと思ったんだけどこれは残酷描写を少しやわらげるためなのかもしれん。率直に言うとテンポはかなり悪く、見てて結構しんどかった。ただ、ドラマが面白いので充分に見てられる。男はどいつもこいつもバカで純情で女のために平気で命を懸ける。こいつらが情け容赦ない、かっこいいとまで思ってしまうほど悪人のとんでもねえ奴ら相手に負け勝負覚悟のタイマン仕掛ける。それに対し、女はずるくてたくましくて色っぽくてかっこよくて。。小池理論を実践するかのようにとっても個性豊かなキャラクターが繰り広げる挽歌。私が一番好きなのは”童貞の最強戦士”マーブだな。殺人鬼のケビンとの対決がすさまじい。キャストの豪華さもすごい。ブルース・ウィリス(背中で魅せる伊達男)、ミッキー・ローク(「美女と野獣」を実写化するならこの人を使ってやってくれ)、クライヴ・オーウェン(孤高の自警官。ちょっとマカロニ入ってる)、ロザリオ・ドーソン(どこまでも気高く、かっこよく、絵になる女)、ベニチオ・デル・トロ(この人が出るというだけで俺は見に行こうと思うよ)、ブリタニー・マーフィー(金切り声をなんかかわいい)、ジェシカ・アルバ(派手な外見とは裏腹に純情一途な少女を好演)、マイケル・マドセン(映画の中で最も親しみの持てる俗物。佐野浅夫でも代替可能)、、イライジャ・ウッド(どんな時も笑顔をたやさないナイスガイ)、ジョシュ・ハートネット(正体がさっぱりわからん男を好演)、デヴォン・青木(こんなに日本刀が似合う女優も珍しい。。)、マイケル・クラーク・ダンカン(ベガか!)。。と書いているうちにも鳥肌がたってくるようなすごいキャスト陣。このキャストで1本なんて豪華すぎだぜ!ジョン・コナーのニック・スタールもとんでもねえ役やってるし、イライジャ・ウッドもとっても楽しそうだ!監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽とまるで自主映画のように一人で何役もこなし、原作者のフランク・ミラーを共同監督に引きずり込んだのは「スパイキッズ」のロバート・ロドリゲス。こいつもすごいことを考える監督だね。残酷描写がかなりすごくて評価の別れる映画だが、三隅研次の映画なんてもっとすごいぞ。「シン・シティ」より約39年前。小池一夫勝新は「子連れ狼」を映画化。小池一夫も脚本として参加しています。そのスプラッター描写にスピーディーな殺陣はアメリカ映画界にも大きな影響が与えていることは本作や「キルビル」を見れば充分にわかる。日本映画はそんなに棄てたもんじゃないのだ。

シン・シティ:ハード・グッドバイ (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

シン・シティ:ハード・グッドバイ (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

シン・シティ

シン・シティ

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