『モーターサイクル・ダイアリーズ』
ケルアックの『オン・ザ・ロード』みたいな話かなと思って見始めたのだけど、そこは革命に奉じたゲバラの旅行記、共産主義者やハンセン病患者など、弱者と南米の現実が描かれている。
終盤、ハンセン病患者を収容する病棟でボランティアとして働き、彼らやそこで働く修道女たちと仲良くなったゲバラと有るベルトは、名残惜しくもそこを後にするのだけれど、煙が立ち込めて、患者や修道女たち一人ひとりの顔が見えなくなってしまう演出が印象的。
ゲバラにとって彼らは、顔のない人々になってしまったのだろうか。顔のない他者は、特定の他者とどのように違うのだろうかとくにゲバラにとって。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (6件) を見る