どうしたんだ、岩波書店。 8月の新刊本

●辞典

『国際関係図書目録2001-2005(1)』日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 7月下 34,650円
■日本とアメリカ・ヨーロッパ・中南米・アフリカ諸国との国際関係に関する図書をさまざまな分野・テーマから7,600点収録。

『文献目録 憲法論の10年』1996〜2005日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 7月下旬 24,150円
改憲論・護憲論から憲法解釈まで、日本の憲法に関するさまざまな図書・雑誌文献15,000点を幅広くテーマごとに一覧できる。

憲法論は、読売新聞が改憲案を発表してから大きな変遷があったのではないか。1996年〜というよりも、1994年からというくくりにした方がよかったのでは。

『アンソロジー内容総覧 評論・随筆』日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 7月下旬 37,800円
■1945年から2005年までに刊行された、日本の評論・随筆・紀行などのアンソロジー1,500冊の内容細目集。

1500冊って少ない気がするぞ。筑摩書房から出ているアンソロジー集(「ちくま文学の森」などの全集ものも含める)だけでも1500冊突破するんじゃないか。

『外国地名レファレンス事典』日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 7月下旬 44,100円
■海外の都市名・山岳名・河川名などの地名36,000件が、どの地名事典・百科事典に、どのような見出しで載っているかがわかる索引。

これは便利。ただ、使い勝手はいいのかどうか。

『日本人物文献索引 政治・経済・社会 1991-2005』日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 7月下旬 49,980円
戦国大名から活躍中の政治家・経済人まで5千人の伝記・日記・人物論・報道記事・年譜・著作リストなどの文献63,000件を収録。

『日本文学研究文献要覧 古典文学 2000〜2004』石黒吉次郎監修
紀伊國屋書店 7月下旬 51,450円
■日本の古典文学に関する研究図書、雑誌掲載論文、書評、書誌など34,000点を収録、時代別・ジャンル別に一覧できる文献目録。

『文芸雑誌小説初出総覧1981-2005』勝又浩監修
紀伊國屋書店 7月下旬 49,350円
■文芸誌、小説誌、総合誌など83誌・11,579冊に掲載された小説の初出情報を収録。作家の活動を時系列に俯瞰することができる。

この手のレファ本を出す出版社は、いまどき、紀伊国屋書店ぐらいしかない…。

『文章表現のための類語類句辞典』安田章編
三省堂 8月下旬 2,625円
■それぞれの語の用法とそれに類似する表現を示して、適切な表現を探すことができるようにし、個々の語の特徴をより鮮明にした辞典。

類語辞典だけに期待大。

『新編畜産ハンドブック』扇元敬司編/中井裕編
講談社 8月21日 9,975円
■畜産に関する情報をまとめたハンドブック。我国の畜産を俯瞰できる。今回の改訂版にあたり、用語解説を付加。自治体や現場の技術者必携。

講談社、こういう仕事もやるのか。社員の給料減らして、どんどんこういう仕事やりなさい。

『近代民事訴訟法史・日本(2)』鈴木正裕
有斐閣 8月下旬 7,350円
■第1部「明治19年に渡独した司法官たち」、第2部「司法官の定年制」、第3部「第三高等中学校(高等学校)法学部」で構成した続編。<<
う〜む。

『江戸刑事人名事典』釣洋一
新人物往来社 8月下旬 13,650円
徳川時代、江戸の凶悪犯を取り締まった「火付盗賊改」。この江戸時代の特別機動隊とも言うべき人物の詳細な初の人名事典。

どういう人が使うんだ、この事典。

『苗字と地名の由来事典』丹羽基二
新人物往来社 8月中旬 3,990円
■日本の苗字30万を調べるとそのほとんどが地名からきている。その由来を集めた事典。著者はその研究の第一人者である。

内容紹介になってませんよ。
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『日本総論(2) 人文・社会編』山本正三編/奥野隆史ほか編
朝倉書店 8月下旬 24,150円
■日本の人文現象の多様性を、経済的側面とともに社会的・文化的側面から多面的に捉える。

どんな内容なんだか、抽象的すぎてさっぱりわからぬ。

●科学

『テレポーテーション……夢機械の物理学』デヴィッド・ダーリング著/林大訳
光文社 8月23日 1,890円
■人間やモノの瞬間移動。SFと思われるかもしれないが、素粒子レベルではもう実験に成功しているのだ。物理学のドラマをあなたに。

新書だと買う。


●社会

『よくわかる!公共サービス改革法(市場化テスト法)入門』公共サービス研究会編
ぎょうせい 7月下旬 1,200円
■民間が落札した場合はどうなる。市場化テストについて知っておきたいことをコンパクトにまとめた入門書。官民ともに必携。

ぎょうせい以外の出版社がこの本を落札するのかどうか…を「市場化テスト」すべきでした。

丸山眞男回顧談(上)』植手通有編
岩波書店 8月29日 2,625円
■自らの生涯を軸に語りおろした、昭和史への見事な証言。5年余りにわたるインタビューの記録。

岩波書店丸山眞男でいくら儲ければ気が済むの。
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『公共の役割は何か』奥野信宏
岩波書店 8月25日 1,995円
■「大きな政府」への反省にたち、巨額な財政赤字を前にして、なお「公共部門」がなすべき事は何かを示す。