2月の白水社はスゴイぞ。

http://www.hakusuisha.co.jp/newbook/

■『みんなの「生きる」をデザインしよう』菊地信義 1890円
NHK「課外授業〜ようこそ先輩〜」で大反響!母校の小学校で授業を受け持つ。テーマは子どもたちそれぞれの「生きる」を表紙にすることだ。児童ひとりひとりが想像力と表現力を生み出していく姿を描く、感動的なドキュメント。
■『それってどうなの主義』斎藤美奈子 1575円
日本全国の、それってどうなの主義者に告ぐ!日の丸・君が代から、戦争や皇室報道、学校教育、女性誌、児童文学まで……その物言いで、宜しかったでしょうか? オウム事件後10年間のニッポンの右往左往ぶりをめぐる、痛快エッセイ。
■『メディチ・マネー ルネサンス芸術を生んだ金融ビジネス』ティム・パークス 著/北代美和子訳 2310円
ルネサンスに金融ビジネスの原点があった。金利を取ることが「罪」とされたルネサンス期、銀行はどのようなからくりで利益を上げたのか? 金融ビジネスと政治・宗教・芸術との関わりが、メディチ家五代にわたって活写される。
■『絵画の物語(仮)』ダニエル・アラス著/吉田典子訳 2940円
名画の何が私たちを感動させるのか?ダ・ヴィンチフェルメール、マネ……遠近法の発明から印象派まで、およそ六世紀にわたる西洋美術をめぐって、美術史や図像学を超えて真に「見ること」を提唱する、刺激的な絵画論。
■『U1091 山の上ホテル物語』常盤新平 998円
このホテルのこの部屋にこだわった作家たち。多くの作家に愛され、数々の名作を生み出す影の力となったすてきなホテルのすてきな物語。創業者をはじめ支配人たちが語る作家たちの素顔を通して、50年にわたる文壇の一面を描く。
■『変死するアメリカ作家たち(仮)』坪内祐三 2310円
アンチ・メジャーたちの反逆と渇望と変死。デルモア・シュワルツ、ハリー・クロスビーなど、日本ではマイナーな作家7人を選び、その変死ぶりから20世紀アメリカの時代精神と彼らの反逆や渇望を描く、アメリカ文学裏面史。

2月にこういう新刊を出してくるとは。白水社侮るべからず。

本やタウン新刊情報から

『暮らしのテクノロジー 20世紀ポピュラーサイエンスの神話』原克 大修館書店 2月下旬 税込価格2,310円
20世紀の発明品11点を取り上げ、発明された経緯や背景、また、人々がそれらにどのようなイメージを投影してきたかを検証する。

『はじまりの物語 デザインの視線』松田行正 紀伊國屋書店 3月下旬 税込価格2,940円
デザイナーは世界といかに切り結ぶのか。その見方・考え方の「はじまり」を、豊富な図版・絵・写真を駆使して描きだす。

吉田拓郎 これが青春』書籍編集部編 シンコーミュージック・エンタテイメント 1月31日 税込価格2,100円
2006年つま恋でのコンサートも記憶に新しい吉田拓郎。彼の1970年代における活動を克明に記した1冊。

『J-POP アイドル編』スコア編集部編 シンコーミュージック・エンタテイメント 1月下旬税込価格1,575円
ピアノ超初心者を対象にしたピアノ・ソロ曲集が登場。アイドル編。全14曲。『宮崎駿アニメ&スタジオジブリ』同時刊。

『モノと子どもの戦後史』天野正子/石谷二郎 吉川弘文館 2月中旬 税込価格2,940円
粉ミルク・わらべ唄・制服・バリカン・学習机・給食・おやつ・マンガなど、子どもたちを取りまく「モノ」が語る、戦後日本社会の姿。

■『マスコミ・ジャーナリズムの本全情報2001-2006』日外アソシエーツ編 紀伊國屋書店 1月19日 税込価格24,150円
2001年〜2006年に刊行された新聞、放送、出版、広告、ニューメディアなどに関する図書6,048点を収録した図書目録。
■『個人著作集内容総覧2002-2006(上) 総記・人文』日外アソシエーツ編 紀伊國屋書店 1月19日 税込価格39,900円
個人著作集・全集類の内容細目集。図書館・情報学、哲学・思想、歴史・地理分野の224人の著作集241種/979冊を収録。『下巻』同時刊。
■『日本図書館史概説』岩猿敏生 紀伊國屋書店 1月19日 税込価格3,990円
文字と図書文化が伝来した古代4〜5世紀頃から1945年まで、日本における図書館(文庫)の歴史を時代背景とともに通史的に詳説。
■『翻訳図書目録 明治・大正・昭和戦前期 III 芸術・言語・文学』日外アソシエーツ編 紀伊國屋書店 1月19日 税込価格39,900円
明治元年から昭和19年に刊行された芸術・スポーツ・趣味・言語・語学・文学分野の翻訳図書12,436点を収録。『IV 総索引』同時刊。

紀伊国屋も素晴らしい。

週刊現代

なんだか今週号は、ちょっと記事の読み応えが、軽くなったような感じがする。「財務省エリート主計官と朝日新聞美人記者の『不倫生活』」、渋谷のバラバラ殺人、蓮池問題続報はちょっとねぇ。なんかよくも悪くも「週刊朝日」っぽくて……。
また、講談社の「週刊現代」にしろ「フライデー」にしろ、他社の給料とかボーナスネタ好きだけど、まずは自分たちの給料をバラせばいいのに(まぁそんなことしたら、誰も講談社の雑誌買わなくなるかもしれないけれど)。


文教堂の売上ランキング見ると、12月25日発売のリニューアル新装刊「週刊現代」は、2008冊売れたようだ。とりあえず、おめでとう、「週刊現代」。実売部数がそれなりにあれば、誰にも後ろ指をさされることはないはず……。
「週刊誌革命」続行の方向で!