『やりすぎコージー』ネイチャージモン登場 その1(松阪牛の競り編) 2006年3月25日(土) テレビ東京
ネイチャージモンことダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんが『やりすぎコージー』にふらりと登場したときの模様をテキスト起こししてみました。座り位置は向かって左から、千原ジュニアさん、千原靖史さん、今田耕司さん、(あとから)ネイチャージモンさん、東野幸治さん、大橋未歩(テレビ東京アナウンサー)さん。うしろのひな壇にはやりすぎガールズの皆さんが、おっぱいを強調した服装で座っております。以下敬称略で行きます。まずは松阪牛の競り(せり)について熱く語ります。
東野 「今田さん大事件発生です。いまねスタジオにね、ネイチャーがやって来ました」
今田 「よ!ええーい!(客席を指差して)あ!ネイチャー!」
客席の前に仁王立ちのネイチャージモン、肩からウェストポーチを斜めに下げている。
ネイチャー 「いいトークしてるね、いいトーク」東野 「どうしたんですかネイチャー?」
ネイチャー 「ちがうアレで雑誌の打ち合わせで来てたの、『やりすぎ』やってるっていいうから、空気を読んだんだよ俺はよ」
東野 「(カモフラージュ柄のパンツを指し)完全に下半身カモフラージュですね」
今田 「スタジオやのになあ。(肩から)かけてる奴にはあれでしょスタンガンと催涙スプレー」
東野 「もちろん後からいつ襲われてもいいようにしているから」
ネイチャー 「当たり前だよいつもこう(後を気にして)見てるから」
東野 「わざわざスタジオ見学ですか」
ネイチャー 「ちょっと見たらおもしろいなとおもってさ」
今田 「どうぞどうぞ(席に招く)」
ネイチャー 「(移動しながら、オフ気味で)この番組もの凄い影響力ある。座っていいの?」
今田 「いいすよ、いいす、せっかくですから、この気軽さも魅力ですから」
ネイチャー 「(カバンを取り上げようとした東野に)触るな!」
東野 「(スタッフがネイチャーにマイクを付けている)カバンあるから」
大橋 「カバン持ちましょうか?」
今田 「(ネイチャーの胸に)えい!ネーチャー。あ、刺さってますよ」
ネイチャー 「(今田の手を触り)ナイフ無いから」
今田 「あー無いから無いのわかってるから」
東野 「(ネイチャーの体をまさぐり)スゴイ体相変わらず」
ネイチャー 「あのな(急にテンション上がり)筋肉は変形してはじめて本物だから、変形するまで鍛えてない奴は認めない俺は」
今田 「ヒヒヒヒ」
東野 「でもジムとかで鍛えている筋肉とか」
ネイチャー 「スピードスケートだったら足がこんなになってそのぐらい変形しないと俺は認めない」
今田 「人の体としてちょっとバランスがおかしいんちゃうかと」
ネイチャー 「おかしくなるまで鍛えてないとダメ」
東野 「(ネイチャーのカバンに引っ掛けてある緑のキャップを見て)ちょっと待って!アカンこれはアカン今田さんダメ、見せちゃダメ帽子のキャップって言ったらセンスじゃないですか」
今田 「ギャハハ(キャップを覗き込んでへたりこむ)」
東野 「メッセージがこめられてるじゃないですか」
ジュニア 「好きな野球チームであるとか」
今田 「ラメでこう数字があったりとか」
東野 「メッセージがね”松阪牛”なんですよ(キャップを正面に向けると、おでこ部分に”松阪牛”の文字)」
スタジオ笑いと拍手に包まれる。
今田 「裏切らないですね、ネイチャー」
ネイチャー 「お前らさ甘いよまだまだ甘いよ」
東野 「”松阪肉牛共進会”という(キャップの左には小さく”松阪肉牛共進会”の文字)」
ネイチャー 「いやお前ら浅い、まだ全然浅い」
東野 「皆さんに言うの忘れてましたけど、僕去年の年末に一緒に仕事したときに食事会に誘われたんです。一緒に焼肉食べへんかって。いいですねと思って聞けば、去年一年間で、肉の競り落としあるじゃないですか、牛が一頭来て、業者が競り落とす額の最高」
ネイチャー 「2006万円」
東野 「一頭2006万円ついた松阪牛のいいところを食べる焼肉の会があるから『東野お前来ないか』って言われたんですよ」
ネイチャー 「来なかったんだよ」
今田 「行かれへんかったん?」
ネイチャー 「毎年俺食べてるから、毎年来れるけどね本当は。(キャップを持ち)これ知ってる?これグリーンでしょ、グリーンていうのはすごいことなんだよ、松阪牛の共進会がありますよね、仕切ってる側は黒です、買ってる側はブルーです、生産者がグリーン」
東野 「立場はもう生産者?タレントやん」
ネイチャー 「(指を頭の横に立てて”牛”みたいなことする)松阪牛の最高のものを生産している人間が知り合いなんです」
東野 「かぶれる?帽子を」
ネイチャー 「だいたい一席、一番てことですね、一席を作っているのは決まった農家さんが多いです。それは環境あらゆるものが整っているから」
東野 「エサであったり、立地条件とか」
ネイチャー 「毎回毎回そんな簡単にね、新しい新参者が来て一席取れるもんじゃないんだよ」
今田 「その肉会っていつあるんですか」
東野 「2006万円の肉はどうだったんですか」
ネイチャー 「11月の終わりだから、一番を決めるとき行くんです俺、松阪まで行くんです。話し長くなるけどいい?あのね、松阪牛って競り(せり)があるんだけど一番を決めるために、やっぱ買うのは牛銀さんて言うお店と朝日屋さんて言うのが争っちゃうんだ」
今田 「いつもその二つが」
大橋 「へへへへ」
ネイチャー 「階段があって、六十人くらいがいるわけ、千円ずつ、ヨーシヨシ(熱が入ってきて、カバンを椅子のうしろに置く)上げていくのよ、その競りの仕方がこうなの(右ひじを付き、手をピストルの形にして左側を指す)。これを上げているときは、まだ(値段を)上げろってことなの。『千円、二千円、三千円……』それで値段が上がって行くわけよ。牛銀さんと朝日屋さんはいつも争う最後まで。牛銀さん(おそらく朝日屋の言い間違い)てのはおじいちゃんがやっている。こうやってやるのこうやって(顔をしかめ、左手を添えて、両肘を付く形)これが朝日屋」
今田 「誰も原型知らないモノマネ」
ネイチャー 「牛銀は若い姉ちゃんが上のほうでこうやってんの(基本のポーズ、視線を斜め下に落としている)。若いからね、手を押さえなくても十分耐えられるの。ハッキリ言って一頭競り落とすのに、だって考えてください、千円からはじまるんですよ。2006万円まで何分かかる?二時間かかります」
東野 「二時間!!」
ネイチャー 「一頭競り落とすのに、最高で二時間くらいかかるんです。『1999万1000円、1999万2000円、1999万XXXゴニョゴニョ……』」
東野 「全然言えてませんやん」
今田 「ほんまにネイチャー?」
東野 「でもその、え?二時間の競りをずーっと見てるんですか?」
ネイチャー 「当たり前だよ、あのおじさん最高だって見るわけだよ。そんでグーッと(手を競りのポーズ)して、決まる瞬間に『どうぞ(競りのポーズを解き、立ち上がって相手がいるであろう方向を手を向ける)』ってこうやるの。そうすると、上がこうやって(向けられた相手が競りのポーズにしたままうなずく)やんの」
東野 「全然感動ないですけど」
ネイチャー 「俺すごい感動してる、すごい感動してるけどな。ようするに牛銀さん……」
今田 「ようするに、もう一回いいですかね?ゆっくり」
ネイチャー 「牛銀さんと朝日屋さんが残っている、もう2000万まであがってくると、まわりも『うわっ、どっちが』ってなるわけですよ。どっちが勝つんだどっちが勝つんだよってなる。その前の牛で、普通300万で買いたかったのを、誰かが粘っちゃって700万で競り落としちゃったりするわけ。そうすると『計算狂った』って、持ってる金は決まってるから。その瞬間にずっとどっち?どっち?ってなって、牛銀さんが朝日屋さんに『どうぞ』ってこうやる。降りた瞬間に(朝日屋さんがうなずいて)『ありがとう』ってこうなる。で2006万円ていうのはたまたまシャレで、ご祝儀なんですよ価格としては。2006年だから2006万円にしますと」
東野 「来年のことを考えてね」
今田 「また来年も上がるかもしれないけど、2006年だから2006万円で落とそうと。もうやめようと」
東野 「その2006万円の牛の焼肉はどうやったんですか?」
ネイチャー 「すき焼き肉からあらゆるハラミから全部私行きました。はっきり言いますけど、金で買える肉ではない、これは。力があって買えるものでもない」
今田・東野 「なんなんですか」
ネイチャー 「(カメラ目線で)肉好きが買える」
今田 「はぁー」
ネイチャー 「肉を好きで、肉を毎年毎年顔出して……」
東野 「あ、スイマセン。いまたぶん着地失敗したと思う」
ネイチャー 「ゴメンゴメン肉の話はね、あんまり話しなくてもいいかなと思ってたから。だからそうやって僕のところに来るから、朝日屋さんと話しをしながら、すき焼きやるけどどうかなと思って。まだね、あ!400グラム残ってる」
東野 「えー!」
今田 「あ、やります?なんか」
ネイチャー 「ちゃんとすき焼き、本物の……でもね、この世のものじゃない肉だよ。びっくりするよ」
東野 「え、食うたときどんな感じなんですか?」
ネイチャー 「びっくりしたよ。俺もさすがに毎年びっくりするんだけど」
今田 「毎年びっくりしてるんですか?慣れてくださいよ」
東野 「学習能力あんまり無いから」
ネイチャー 「バカ!この世にあってはいけない肉なんです、それ。なんでかと言ったら、もう、なんて言うんだろうな」
今田 「そんなん食うていいんですか僕ら」
ネイチャー 「(左右見渡して)まあ、ネイチャーテストに受かればな」
東野 「ああ、ありがとうございます。それは頂きたいですけど」
ネイチャー 「お肉があるでしょ、お肉を開くよね、箸で持つよね、何枚か重なってるよね、すき焼き肉、それを箸で持ってブチュって切れちゃう」
東野 「それはどういう……」
ネイチャー 「(すばやくさえぎって左右に)焼いてませんよ!焼いてませんよ!焼いてませんよ、わかる?言ってること」
大橋 「へへへへ」
今田・東野 「わかんないです」
ネイチャー 「バターを切るように赤身が切れる。熟成されている、肉が。だから生きているあいだに熟成されて、まあそのうち……」
今田 「じゃあ口に入れたらどうなるんですか『ファッ』と溶けるんですか?」
ネイチャー 「(口に手を当て)『グフゥラァハァ』」
東野 「『ファッ』と溶けるんでしょ?」
ネイチャー 「そゆこと」
東野 「今田さんの表現でいいじゃないですか」
ネイチャー 「そゆこと」
今田 「ほんまや」
ネイチャー 「それは、どういう育て方かというのは長く長く、知ってます?特選、特産て」
今田 「特選とかよう貼ってある」
ネイチャー 「あーありますね、あれ大体嘘なんですけど」
東野 「エッ嘘なんですか!?」
ネイチャー 「特選て言うのは松阪牛しかやってないですよ。特選、特産て言うのは900日以上育てた牛のこと言うんですよ、その定義は松阪牛だけなんです。それを真似してすごい肉っていうことで、ちがうところが」
今田 「特選ていう言葉はべつに商品登録されてない……」
ネイチャー 「昔は特産といってたんです。特産て言うのは熟女です、処女の熟女です。一度もエッチをしていない」
東野 「だから、処女の熟女が一番いいんでしょ?」
ネイチャー 「(ささやくように)当たり前です。それが、病気になったり、いろんな環境が変わってきてるし、エッチすると、肉が硬くなる。そして脂が乗らなくなる、柔らかくなくなる、エッチすると(大橋に視線を移す)」
大橋 「なんで!なんで!」
東野 「ジモンさん、なんでいま『エッチ』のあと大橋さんをじっと見たんですか?」
大橋 「すごい怖かった。一回目まず二の腕をみて、そのあと胸見て」
東野 「だから(大橋の)ボディ見て『ああ、ちょっと硬なってるな』とか思ったんでしょ?」
今田 「ジモンさんがこうやったら(競りのポーズ)危険ですよ、競り落としにかかってますよこれ」
東野 「2006万円ですよ」
ネイチャー 「これ(片手で競りのポーズ)牛銀タイプ、(両肘をついて)朝日屋」
このあと、『やりすぎコージー』がいかに影響力があるとか、ネイチャージモンさんのカバンの中身が公開されていきます。時間があれば、テキスト起こしの続きをします。