⇒大河ドラマで「信長様!」とか呼ぶのは大嘘 : まとめでぃあ
俺が前に書いた記事
⇒諱を避ける(その3) - 国家鮟鱇
ルイス・フロイスの『日本史』では織田信長のことを「ノブナガ」と呼んでいる。これは外国人だからそう呼んでいるのでないことは、息子の信忠を「ジョウノスケドノ」(秋田城介)と呼んでいることからわかる。
これは日本側の史料でもそうで『多聞院日記』にも
一 去二日甲州之衆及一戰ニ、百余討取之由城介殿ヨリ信長ヘ注進状之寫來了、眞實ナリ、尤々、
一 親王様爲前右府出陳祈禱、來十五日八幡宮御行幸云々、
などとあり、信長は「信長」と書いてあるのだ。
ところがその下には「前右府」(前の右大臣)と書いてある。
つまり使いわけているわけだが、どういう理由で使いわけているのかがさっぱりわからない。
これについて研究者の見解はどうなっているのか知りたいのだがいまだに見つけることができない。
「前近代において諱で人を呼ぶということはなかった」という通説があまりにも強力なので目には見えても無視されているのかもしれない。