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オブジェクト指向の落とし穴

もう大分昔に買った本だが、今の仕事がこの本で提唱している落とし穴にはまりまくっていました。痛っ。

オブジェクト指向開発の落とし穴

オブジェクト指向開発の落とし穴

  • 作者: ブルース・F.ウェブスター,Bruce F. Webster,細井拓史
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 単行本
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    • 2.6 機能要求の海に溺れてゆく
    • 3.7 合意のないまま、仕様が変更されるに任せる
    • 3.8 新しい機能が忍び込む(あるいはなだれ込む)ことを許す
    • 4.10 アーキテクチャの再設計をほとんど行わない
    • 5.4 C++を使う
    • 5.6 サポートツールとトレーニングにお金をかけない
    • 6.4 時間もないのに多くの約束をしすぎる
    • 7.7 オブジェクトを膨れ上がらせる
    • 8.1 オブジェクトをコピーする
    • 8.3 オブジェクトを追跡しない
    • 8.4 メモリの消費に無頓着である
    • 9.2 単体テストを行わない
    • 9.4 テストやサポートの必要性とそのコストを過小評価する

日本のソフトウェアに未来はあるか

http://hotwired.goo.ne.jpの記事
http://hotwired.goo.ne.jp/original/maegawa/です。以下要旨

  • 自動車、通信、輸送などの社会機構がソフトウェアに依存するようになっており、ソフトウェアのバグは多大な影響を及ぼすことになる
  • 1995年から2000年で受託開発ソフトの輸入額が数倍に増加しており、その半分は中国である
  • このまま放置すれば日本のソフトウェアは少しずつ衰退していく
  • 人材、創意工夫と緻密さが要求されるソフトウェア産業は、資源に乏く土地が狭い日本に向いていおり、高い付加価値を生み出せる産業である
  • 日本のソフトウェア産業の抱える問題点と3つの提案
    • 日本のソフトウェア産業界に欧米型事前合理主義から日本的手法へのパラダイム・シフトを起こす
    • 個人の能力を重視する(優秀な技術者を大切にする)
    • ソフトウェアの発注側の責任を明確にする


記事によるとウォーターフォールの権化と思われた米国防省ですら、1994年に反復型の開発を推奨するMIL-STD-498を制定し、ウォーターフォールの根源DOD-STD-2167AからMIL-STD-498への変更を促してるそうです。