チャーリーズエンジェル(2020)※予告編


『チャーリーズ・エンジェル(2020)』予告編

 

またやるのね。

予告を観た第一印象「なんか今回クールっぽくない?」

テーマソングの印象とか予告編の見せ方かもしれないけど。

前バージョンと比較して、シャープというか、知的というか。

・・・いや、前作にしても設定上は、エンジェルというのは並外れて頭脳明晰な女性達ですけども。

映画としては「はっちゃけ!ブッ飛び!」みたいなノリで相当振り切ってたからね。

それはそれで、元祖のドラマバージョンとだいぶ雰囲気が違うようでしたが。

 

そして今回はキャストも若手にシフト。

エンジェルの一人は、弊ブログでかつてイジった 話題にさせて頂いた、殺し屋の眼のスノーホワイト」ことクリステン・ステュワート。
やっぱり顔付きが鋭いからか、実際の素行のせいか ちょっと不良っぽい佇まいもお似合いのようで。

(当時の自分の見立ては結構正しかったんじゃないかとか・・・)

そして新入りエンジェル(なのか?)のエレーナ、見覚えあるなと思ったら、今年の実写版「アラジン」のジャスミン姫ですね。

最近の注目株かな。

 

■気になったこと

・ボスレーも女性っていうのはバランス悪くならないの?
・オリジナルの彼女達って「私立探偵」で、扱う事件のスケールはそんなに大きくないんですよね。
 なんか今回、事務所の規模から随分いかつくないか。
 最初から「国家存亡の危機にあたり出動」みたいな感じだと、ミッションインポッシブルとかキングスマン方面に寄っていきそうで、「チャーリーズ・・・」のイメージとは少し違うんだけど。
「いつもの依頼のつもりが裏に巨悪が潜んでいて・・・」みたいなお約束の体裁で、映画サイズの内容に持っていくってことかしら。

 

■余談

最近たまたま知ったのですが、前シリーズのエンジェルズって銃を使わなかったんですね。(観たけど特に意識してなかった)

銃を向けられる方のシーンは普通にあって、派手なアクションで弾を避けたりしてましたが。

このての映画でそれは非常に特殊かもですね。制作にも関わったドリューバリモアの主義に沿ったとかで。
今回は制作陣も違うので予告でもガンガン撃ってますけど。
ハリウッド映画にもいろんな背景があると知った次第。


本作、公開は2月とのこと。
新バージョン、楽しみにしてます。

(2020.2.21より全国ロードショー)

 

 

 

もにまるず

https://www.monimals.net
[Dick Bruna × もにまるず] ミッフィー ブルーナ・グリーン [miffy][327]
たまたま覗いた某店内にて遭遇。
この製品シリーズはなかなかすごい。
なにがすごいって、かわいい。
実用性は度外視、かわいさを追求して手をかけられ、かわいいことが商品価値。
なんと手作り品だそうです。
美大性が考案したというのもそれっぽい。

でもって、消しゴムくらいの大きさで1700円とかします。商品価値はかわいさ。
ある意味見事な振り切りじゃないでしょうか。

いろんなキャラクターとコラボもしてますが、流石のクオリティの追求ぶりで、どれも元のキャラクターをちゃんと反映してて、かつ可愛い。
ハマって集める大人もいるだろうな。子供は普通ムリだろうし。
まあ、キャラクターのぬいぐるみと同じくらいの金額と考えると、安いのか高いのか。
省スペースで楽しめることに価値を置くというのも考え方かもしれない。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

“ハッフルパフ卒業生が主人公(ヒーロー)になってみました”

(特に後半はネタバレです)
誰も予想しなかったであろう新ヒーロー(笑)、ニュート・スキャマンダー。
本編主人公のハリー・ポッターの血縁でもなく直接の接点もなく、同窓生だけど世代も離れた「使ってた教科書の著者」というだけの薄い繋がりの存在を主人公に据えたことは、この新シリーズの大きな勝因だと思う。

ニュートに関して「原作のイメージ」とか持ってた人はほぼ居なさそうだから抵抗も少ないだろうし。
そして彼のキャラクターが、旧シリーズのメインキャラと良い感じに差別化できているのが素晴らしい。

時代や年頃の違いもあるが、本編の少年達のような強い主張やケンカっ早さはなく、不器用でシャイ(ややコミュ障)だが人がよく、大切なものの為に一生懸命。
そんな彼の人物像に対し、非常に腑に落ちたのが「出身寮がハッフルパフである」ということ。

本編では「ヒーロー(グリフィンドール)」と「敵役(スリザリン)」の役割が明確にされているぶん、「その他大勢」ポジションを割り当てられた感じで、どうにも脚光を浴びることがなかったハッフルパフ寮。
本編に出てきた主要キャラというとセドリック・ディゴリーくらいでしょうか。
けれど、今回このニュートをもって体現された「競争心や出世欲はないが、自分の好きなことを一生懸命追求して満たされている」という人物像、確かに非常にハッフルパフらしくて、そして好感が持てるんですよね。
もしかしたらグリフィンドール生より普通に友達にしたいタイプかもしれない。
 
ということでこのシリーズ、ハッフルパフの面目躍如という意味でも画期的だった気がします。笑

映画としても、さすが大作シリーズの続編だけあってしっかり予算がかけてあり(笑)、まず映像が素晴らしい。
魔法の描写もさることながら、魔法動物達の生態が楽しいです。最新の映像技術全開。

以下雑感。

●初見の際は、ニュートの挙動について「慣れない場所でノーマジに怪しまれないか緊張している」「動物に逃げられて動揺してる」等の事情があってのことだと思ってたのですが、単純に対人コミュニケーションが苦手という描写だったんですね。確かに、相手によってはびっくりするほど目を合わせない。
 旧シリーズにはあまり居なかったタイプですね。
●ティナ、特に序盤のファッションを始め、えらく女性っぽくない雰囲気だったので、「一応冒険のパートナーとして女性のメインキャラを置きましたがこの人は恋愛対象ではありません。可愛さやセクシーさは妹の方で補完します」という意図のある演出なのかと本気で思ったんだけど、結局そんなことはないラストでした。
 ニュートのプロフィール(未来も含め)は、ハリポタ世界における「史実」として文章化されてるから、調べればある程度は先もわかるんですけどね。
●セントラルパークでサイみたいな魔法動物を惹きつけるシーンに、エディ・レッドメインの役者根性を見た。笑
 けど動物の生態って実際、大きさとか全然違っても、匂いといくつかの特徴だけで求愛対象を錯覚したりするから、ある意味非常にリアルな話でしたね。
 そこまでしたのに、最終的に天然のカバ寄り体型のジェイコブに負けるのが、どっちも哀れだけど笑った。
 ある意味、本作で一番の性的描写シーンだよね、あれ。
●ジェイコブ、あのポジションなら社交的でかっこいいアメリカンマッチョもあり得たと思うけど、むしろあのニュートとの凸凹感が非常に良かった。
 決してビジュアルで優位なわけじゃないけど、あの状況でスムーズに適応して周りと馴染むという驚異の社交性。笑
 そしてトントン拍子に美女と良い感じになるリア充ぶりが、またニュートと対照的で。
●メインキャラがみんな大人だから、何かっていうと「姿くらまし」してるぶん話の展開が早い。笑
 やっぱりあれがタブーじゃないと色々便利だね。そこも旧シリーズとの差別化になってて良いです。
●ジョニーデップが出演してることを知らなかったので、ラストで二重にびっくりした。
 ほんと妙な役をよく演じる人ですね。
●事件解決後のエピローグが充実しててよかったです。ジェイコブのその後も綺麗に回収されてたし。(しかも映画全体のラストカットが彼の笑顔という。笑)
●ニュートの帰国直前シーン、ある意味彼らしい、これでもかという程のまだるっこしさ。笑
 「これだけの時間一体何を見せられてるんだ」という感じでしたが、日本人には比較的親和性が高そうだから好かれそう。
 旧シリーズのティーン達のほうがよっぽどフットワーク軽かったよね。


そんなこんなで、新作を楽しみにしつつ。

あの朝「JAPAN」でリアルタイム検索をかけてみた

普段あまりサッカーとか見ないのですが。

偶然のタイミングかもしれないけれど、メディアではない普通の人たちからの、思った以上に肯定的なコメントがそこに並んでいた。

内容がなんであれ、利害や計算の介在しなさそうな場で
「日本」が褒められているのを見るのは嬉しいものですね。負けちゃったとしても。

そしてその体験ができたことを、彼らに感謝したい。

シェイプ・オブ・ウォーターと「人魚姫」

第90回アカデミー賞 作品賞受賞作。

なかなか世界観が独特というか、どう受け止めるか微妙な作品でもあったけど、とりあえず鑑賞しながら「人魚姫」(アンデルセン童話)との一致に注目してました。
オープニングから然りではありますが、随所に散りばめられたポイントがありました。以下青字で表示。

●人魚姫は、人間の王子様という【異種族の男性に恋をする】
 (人間と人外が逆ですが、物語のメインとなる出来事)
●人魚姫は、海の魔女に頼んで自分を人間に変えてもらう。その代償として人魚姫は【口がきけなくなる】
 (イライザの属性。彼女が元々「彼」と同じ種族だったという解釈もあるようですね)
●陸で暮らすようになった人魚姫、魔法で変化した身体に慣れず【絶えず足が痛む】
 (イライザの同僚の黒人女性が「靴が合わない」「足が痛い」を連発していたのはこのためかと)
●王子への恋の成就が絶望的かと思われた頃、人魚の姉妹が現れて【王子が死ねば人魚姫は元の生活に戻れる】と伝える。
 王子を殺せば魔法が解けて人魚の姿に戻ることができる、と。
●しかし人魚姫は【愛する王子を死なせることを拒む】
 (自ら手を下すことを放棄するのと、他者の攻撃から守るという差はありますが)
●元々の魔女との誓約として、人魚姫は【王子と結ばれなければ死んでしまう】【王子と結ばれれば、ずっと王子と同じ種族として共に暮らせる】
 (ラストシーンで両方の展開が体現されていたと思います)
●人魚姫は王子と結ばれず、彼を殺して人魚に戻る道も選ばず、自ら【海に身を投げ、海の泡となって消える】
 (本作の場合は海に消えることが想いの成就でありハッピーエンドでしたが)
監督が描きたかったものとして、この「異種恋愛譚」というテーマも大きかったようですね。
象徴的な作品といったらやはり人魚姫ですね。片思いだけど。

正直、観終わった後で「あー楽しかった」「感動したー」とはならなかったけど(なる人もいるんだと思う)、後から振り返ると確かに印象に残っていて、いろいろ「思わされる」作品ではありますね。
好き嫌いとはまた別で。アカデミー作品賞ってそういうのがやっぱり多いのかな。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

※例によってネタバレを含む鑑賞後感想です。

あー楽しかった! と、アトラクション的な疑似体験をしてくるのに適した映画。
ストーリーに集中する必要とか特になし。
それが悪いということではなく、3Dとか4DXとかで楽しむのに向いていると思います。
そもそも「TVゲームの世界に吸い込まれる」という設定の作品だし。

上映中に何度か客席から笑いが起き、終わった後も「楽しかったねー」という声があちこちから聞こえてました。
単純に笑って楽しめる感じ。

以下雑感。
●個人的に良かったと思うのが、
 ・フリッジとスペンサーはそれぞれ「いじめっ子」「いじめられっ子」ではない。
 ・マーサが黒髪でも眼鏡でもなく歯科矯正もしてない。
 ・ベサニーが最後まで彼氏を作らない
 このあたりで、全体的に単純な構成とはいってもその手の「王道」を外してきてたところ。
 ベサニーがブロンドなのは…まあそこはもうしょうがないかという気がする。(え)

 彼らがそもそもいがみ合ってたり、お互いに否定的なわけじゃなく、「仲良くなる機会がなかった」くらいの距離感なので、ドタバタな展開の中で協力関係が芽生える展開もさほど違和感なく、そして全体的にノンキに見守れます。笑

●翻訳の工夫を要した所だとは思いますが、パイロットのアレックスが高校生たちに「同世代じゃない」と気付かれる言葉遣い(≒死語)が「チョー嬉しい」とかなんですか…
 「超」ってもう使われないんだっけ…(現実を突きつけられるアレックス寄り)
 あ、そこ「マブい」とかじゃなく「チョベリグ」なんだ…みたいな。どっちも死語だけど。
 吹き替えのベサニーとか最近のギャル語全開なんでしょうか。それはそれで興味ある。

●「冴えない少年がなんとか好きな女の子とキスまでこぎつけたけど、そのキスが見るからに下手」っていうシーンは、少し前に他の映画で見た気がするんだけど、ちょっと流行ってたりするんでしょうか。
 本作だと見た目は思いっきりヒーロー&ヒロインで面白かったけど。

●あの「キメ顔」っていうスキルがなにげに凄い着想だと思います。明らかに作中最も役に立たないスキルなんだけど。笑
なんとなくゲームの主人公っぽいし、随所で笑えて、あの作品のコメディ要素を引き上げてたと思う。
英語だとスキル内容は「smoldering intensity」・・・「内に秘めた強さをにじませる」ってこと?
一般的な表現なのかよくわかりませんが、そういえばブレイブストーン博士のファーストネームもSmolderだった。笑
まあ、ただでさえ彫りが深いし、真剣な顔をするとキメ顔になっちゃう感じはしたので、あの効果音ドォンな時は
もっとわざとらしくても良かったかも。


●「何回話しかけても同じことしか言わないキャラクター」とか、「ハナから不公平なキャラクターのスキルや役割分担」とかって、日本人にはかなり馴染みがあると思うので、そういう意味ではこの作品への親和性は高いんじゃないかと思います。
 一部のゲーム好きとかじゃなく、多くの人がわかりますよね。アレックス世代はドラクエ世代なんだぞ(開き直り)
「ゲームの世界に閉じ込められて、脱出するためにはクリアするしかない」的な設定も、割と馴染みがありますよね。


あ、前作「ジュマンジ」はあんまり知らなくても問題はないと思います。
そういう意味では、多少はゲームとかやったことある人のほうが入りやすいのかな。
壮大な世界観とか人間の在り方を問うとか、そういうのじゃないです。でも時々ちょっといい事言ってくれたりします。

(現在公開中)

一般化した判断を下す前に別の要因を考えてみよう

「有名大学卒の若者なんてろくなもんじゃない。
ウチの職場にも数人だけるけど、揃いも揃って無愛想で人間力の低いヤツばっかりだ」

・・・それはたぶん、有名大学の若者がみんなそうなんじゃなくて。

同じ学力があって人間力も高い若者は、違う会社に入れてるってことだと思います。