西尾の円空仏

奥さんが西尾に行きたい(茶畑を見たい)とのこと。三河地方でも三河湾に近く、日頃あまりなじみのないエリアだ(尾西というところと混同している始末)。ガイドブックで円空仏のあることを知った。ナビを頼りに浄名寺を訪ねた。住職さん(尼さん)が自らお堂を開けてくれて円空仏とご対面。2m70cmの大きな立木像、荒削りの中に柔和な微笑みがある。住職さんの説明によるとこの観音菩薩像は伊勢から運ばれたものだそうだ。時は明治維新廃仏毀釈、伊勢は仏が放逐されて神道の国になったそうだ。三河と伊勢は海運で繋がっていてこの円空仏三河にやってきたのだった。往時の廃仏毀釈の激しさを感じた。
浄名寺のお堂

円空仏 観音菩薩

茶畑

茶そば

碧南市藤井達吉現代美術館

せっかく西尾まで来たのだからと、碧南市藤井達吉現代美術館に寄ってみた。思わぬ収穫があった。全く未知のことだったがデンマークの絵画に触れることができた。Skagen(スケーエン)展。Skagen は北海とバルト海に面した最北端の小さな漁港だが、デンマークの芸術家村だそうだ。19世紀末北欧の画家や詩人、作曲家が集まった。その風土、漁民を描いていて自然主義印象派の流れの中で作品が紡がれていた。知らない画家たちの作品だったが、静寂とじわっとくる味わいに引かれた。
碧南市藤井達吉現代美術館 日建設計の作品

Skagen

ツバメの巣

帰りに刈谷ハイウェイオアシスに寄り道して天然温泉 かきつばたの湯で一風呂浴びて来た。刈谷ハイウェイオアシスは観覧車まであるアミューズメント施設なのだ。ここのトイレの入り口にツバメが巣をかけていて雛が大きく口を開けて親鳥からの餌を待っている。巣立ちも近そうだった。この辺りは餌になる虫がまだいるのだろう。元気に育て。