現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

野坂昭如は『農を棄てたこの国に明日はない』と怒っていた


午前中は精米など。
雨が朝から降るのかと思ったら、そうでもない。やれやれ。
で、お昼前からすこしサーッと降ってそれでおしまいか。
午後は昨日の続きで田植え。
午後の最初は雨上がりで風が出たが、しばらくしたらやんだ。うれしい。
予定通り終了。ありがたい。
ただどうも左から三つ目の条はひどく頻繁に植え付けトラブルを起こしている。苗の掻き取り爪がちょっとおかしいのかも。掻き取り爪のグリスアップをしてみるか。


夕方、田回りとビールを買うついでにホームセンターに寄ってグリスアップガンを買う。もちろんグリスアップガンは持っているが、どうも毎回、うまくグリスが入っていかなくて苦労したり、あきらめたりしているのだ。で、今回はエアコンプレサーの強烈なエアでグリスを送り込むやつを買ってみた。
あ、いや田植え機の掻き取り爪のグリスアップはグリスアップガンではなくて、ネジをはずしてグリスを塗り込んでみるつもり。


野坂昭如『農を棄てたこの国に明日はない』(家の光協会)読了。この3月だったかに出た新しい本です。野坂昭如の農業に関する文章を集めたり、対談や手紙談義が収められている。古いものだと1974年ぐらいから。「家の光」やら「地上」というような雑誌に寄せられた文章が中心です。
戦後の飢えを経験した野坂昭如なので、日本人よ、飢えを忘れるな、と何度も繰り返し書いてます。野坂昭如、怒ってます。
当時、財界の長、経団連会長だった土光敏夫氏との対談とか、なんだか喧嘩腰だったりするのですが。
でも、おもしろく読めました。最後の作家の山下惣一との手紙談義、手紙のやり取りがわかりやすくておもしろかったです。ま、本のタイトルそのままに怒っています(笑)。


夜、また『マイ・インターン』を観る。紳士たるもの、いや、男ならハンカチを忘れないことだな(笑)。