景観まちづくりフォーラム


 11月24日(月)大津市生涯学習センターにてJIA(新建築家協会/The Japan Institute of Architects)近畿支部の主催する景観まちづくりフォーラムが開催され、普段から多賀でお世話になっている平居さんにお誘いいただき、小川が行ってまいりました。

 前半は生涯学習センター所長の寺田さんによる講演。後半は膳所城下町周辺でのまちなみ散策が行われました。町並みを歩いている中、さまざまなところにうだつのある古い建物などが残っておりました。

明治・大正・昭和初期にかけて活躍した日本画家の山元春挙の別荘庭園である蘆花浅水荘も訪問することができました。戸の取っ手に見られるきめ細やかな細工や、二階に上がると突如広がる洋風のたたずまい。周りの喧騒が嘘のように静かで落ち着いた空間を保っているこの場所は、平成6年に「近代和風建築の遺例」として、国の重要文化財に指定されています。
それでも、予約さえあれば、隅々まで見ることができるそうです。またいつかじっくりと見に来たいものです。



その後は篠津神社、膳所神社と赴き、解散となりました。篠津神社の表門はかつての膳所城の北大手門の遺構です。膳所神社の正面の薬医門も膳所城の城門でした。

篠津神社

膳所神社


今回は建築家の皆様の集まりの中に建築が全く分からない私が入り込むという状況になりました。これが1,2年前なら私に関係ないわからない話としてとらえてたかもしれません。
けれども今はすべてのお話が吸い込まれていくようでした。
私の専門の歴史の話があったからかもしれない。
しかし一番に感じたことは、「まちづくり」という一つの目標に対して「建築」という一つのツールを使っているだけ(何だか失礼に見える文面ですが…)。
「まちを元気にする」「人の集まるコミュニティを形成する」「人々を笑顔にする」といった目的はあの場にいた皆様が共通して持っていらっしゃると私は感じました。
近江楽座にも同じことが言えると思います。
さまざまな学部から生徒が集まり、さまざまなチームで活動する。しかし、全チームが目指すところは最終的に同じではないでしょうか。
目的さえ見失わなければ、自分の得意なこと、やりたいことを今自分が持っているツールで精一杯やっていけばいいと思います。


TTPの活動でないにもかかわらず、余分に書き込みすぎました(;一_一)


平居さん、お誘いいただきありがとうございました(^^)
これにて失礼します。


文責 小川