Googleとナベプロ

YouTube日本展開に著作権の壁、どうするGoogle? - CNET Japan

だからこそ敢えて、Google/YouTube自身や彼らの提案に乗った企業のどこかが「21世紀のナベプロ」になるには、もっと泥臭い努力が必要なのだと思います。正直、現状の彼らは、ビジネスモデルも脆弱ならロビイングも不十分です。ともすれば米国本体からの「外圧待ち」(指示待ち?)の気配すら感じられます。

技術的な特性だけで制度改定の正当性を論じるのは、もはやナイーブに過ぎると思います。多少鬱陶しい領域であることは承知の上で、ここから先のブレイクスルーは、たとえばレッシグ氏やEFFがこれまで米国で進めてきたような「泥仕合」の覚悟が必要なのだと思っています。

CNETに限らずネット上では一般に「技術が世の中を変えていく」という論調の方がウケはいい。しかし現実は、世の中に選ばれていく技術の方が少数派でもある。特にこの分野は、技術以外の要素が産業を形作ってきただけに、技術を論じるだけではまったく足りない。

そんなことを伝える飛び道具として「ナベプロ」を引っ張り出してみた。今回伝えたかったことは単純で、微妙に最適化されている既得権者から権益を奪おうというのであれば、ナベプロがかつて中曽根康弘を担ぎ出したり、彼らが今でも自民党に隠然たる影響力を有しているように、総力戦を仕掛けないとダメですよ、ということである。

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