繰り返される違法操業

写真は今年6月の事件のもの

『韓国イカ釣り漁船、日本の巡視船に拿捕される』(朝鮮日報)

3日午後11時20分ごろ、日本の排他的経済水域EEZ)を侵犯し操業していた慶尚南道泗川(サチョン)船籍のイカ釣り漁船クンヨングァン号(24トン/船長イ・サンテ)が日本の巡視船に拿捕された。
 釜山海洋警察署によると、クンヨングァン号は同日午前日本のEEZを0.6マイル侵犯し操業していたところ、日本の巡視船に摘発され、1.2マイル韓国のEEZに入ったところまで逃走したが日本の海上保安庁第7管区巡視船むらくもに拿捕された。
 拿捕当時クンヨングァン号には船長と船員4名など5名が乗船していた。
 釜山海洋警察署はクンヨングァン号拿捕当時、同海域付近で操業中の81ジンヤン号の通報を受け、午前11時40分ごろ拿捕現場に出動し、4日午前10時40分ごろ日本の巡視船に乗船し、船長イ氏などを相手に11時間ほど事実関係について調査を行った。
 調査の過程で船長のイ氏がはじめ日本EEZ侵犯事実を否認していたが、日本の巡視船がGPSの記録とビデオテープ資料などを提示すると、日本のEEZを侵犯した事実を認めた
 このため、現場に先に駆けつけた釜山海洋警察署所属警備艇のほかに、韓国側の海洋警察警備艇4隻が追加出動し、日本側も巡視船2隻を追加で出動させるなど、一時海上で対峙する状況になった。
 釜山海洋警察署はクンヨングァン号の日本EEZ侵犯事実を確認した後、国際海洋法の規定に従ってクンヨングァン号を日本側に引渡し、日本側は午後6時ごろクンヨングァン号を対馬厳原港まで曳航し、追加調査を行っている。
 釜山海洋警察署は「日本の海洋保安庁から船舶と船員らを可能な限り早く釈放するという通報を受けた」ことを明らかにした。
 クンヨングァン号はEEZ侵犯不法操業について罰金200万円(約1800万ウォン)を払い次第、早ければ5日中に釈放されるものと見られている。

上の記事を見て、今年6月に起こった、韓国漁船が日本の海上保安庁の保安員2名を乗せたまま逃走した事件を思い出す人は多いと思います。
(以下、その時の記事)


『韓国漁船:漁業法違反認め、船長身柄は韓国に 日韓合意』(毎日新聞)

長崎県対馬沖の日本の排他的経済水域EEZ)内で韓国漁船対馬海上保安部の検査を拒否して逃走した事件で、海上保安庁韓国海警察庁は2日、漁船側が漁業法違反(立ち入り検査忌避)容疑を認めることを条件に、漁船と船長の身柄を日本側に引き渡さないことで合意した。日本側の船艇は同日午後6時過ぎに現場海域から撤収を始めた。両国の船艇が韓国のEEZ海域でにらみあう異常な事態は発生から約40時間を経て解消された。(後略)


ここ数日は、日本近海は荒れ模様でしたから、長時間に及ぶ追跡と、海上での睨み合いは、海上保安員の皆さんにとっても、大変なことだったと思います。
朝鮮日報の記事からは、前後の時間関係がはっきりと読み取れないのですが(私の読解力不足?)、事件発生が3日の午前で、クンヨングァン号を対馬厳原港まで曳航したのが4日の午後6時ごろですから、およそ30時間ほどは掛かっていると思います。
かねてより、韓国漁船による日本の排他的経済水域内での違法操業は問題になっていますが、韓国海警察庁の対応は、日本の捜査に協力的といえるのでしょうか?
韓国漁船による違法操業は、年々悪質、巧妙になっているにも関わらず、取り締まりに韓国海警察庁の協力が得られないとしたら、海上保安庁も取り締まり方法を厳しくさざるを得ないところに来てしまうとも思います。
(参考:http://blog.goo.ne.jp/pandiani/e/970b4648017469f05539a0d24ced9891厳選!韓国情報さま「★<丶`∀´> 乱獲で資源枯渇しちゃったから、日本の海にお邪魔するニダ! 」