第36話 少女時代、デビュー会見 Part.01

ざわざわざわ
クッキーマン「みなさま、お待たせいたしました。
  それではただ今から、弊社がこの夏に送り出す大型少女グループ”少女時代”のお披露目会見をはじめさせていただきます」
記者たち「やれやれ、やっとか」
クッキーマン「まずご紹介いたします。SMグループ創始者で会長のイ・スマンでございます」
スマン「どもども、どもどもどもー(ペロペロ)」 ←イモトアヤコを先取ること3年のギャグ(ただし受けることはない)
クッキーマン「続きまして、弊社代表理事キム・ヨンミンでございます」
ヨンミン「(ペコリン)本日は少女時代のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます」
記者「ふざけた会長に比べると、さすがに好感が持てるな」
記者「やっぱり日本育ちは洗練されとる」
クッキーマン「早速ですが、キム・ヨンミンより、少女時代の概要をご説明いたします」
ヨンミン「キム・ヨンミンでございます。少女時代のパフォーマンスをご覧頂く前に、私の方から、少々アウトラインを説明をさせていただきます」
記者「それはもお聞いたで」
記者「日テレ並に繰り替えしやがるな」
記者「やっぱり日本育ちや」
ヨンミン「少女時代のデビューは来月初旬を予定しておりまして、8月2日にシングルCD『また出会うた世界』を発売、5日にSBS『人気歌謡』にて地上波テレビ初登場となります。
  構成といたしましては、まずメンバーが総勢9人でありまして、これは女性グループとしては、恐らくK−Pop史上で初めてとなる大編成かと思います」
記者「以前、11人組ってのがいたけどね」
ヨンミン「またメンバー全員が現役高校生でして、これもK−Pop史上初めてではないかと」
記者「ワンゴルの大半は中学生やけどね」
ヨンミン「弊社では今月よりUCCを通じて、メンバーの紹介を順次行って参りましたが、そのプロフィールはあえて語っておりませんでした。
  ここで、ひとりずつ紹介してみたいと思います。まず最初は、こちらです」


ジー(映写機の音)


     YoonA


ヨンミン「少女時代に初めに選抜されましたのが、このユナでございます。本名イム・ユナ、1990年5月30日生まれ、ソウル特別市出身。
  すでにCFや弊社アーティストのMVなどで、お顔をご存じの方もいらっしゃるかと存じます」
記者たち「わー、ユナや」
記者たち「流石に可愛いな」  
スマン「(ぼそぼそ)ユナは実家がど貧乏でなぁ。子供の頃からオタマジャクシとかしか食えてへんから、ヒョロヒョロやねん」
ヨンミン「おかげでモデルのようなスリムな体型に育ちました。また素肌の美しさもモデル級であります」
クッキーマン「現在、化粧品メーカーからのCFのオファーもいくつかございます」
スマン「オタマジャクシで肌ツルツルなるんやったら、オタマクリームとか開発しようかなぁ思てるとこや」
記者「えー? それは記事にしにくいな」
ヨンミン「経済状態は不遇な一面もありますが、清貧と申しますか、非常に礼儀正しく、誰よりも深くお辞儀をすることで知られております」
スマン「そうなんか? ワシ、地面に落ちてる銭を探してるんか思うてたけど。とにかく生きるためには春も売る子やったから」
記者「なんですって? そこのところもうちょっと詳しく」
スマン「あれは何年前やったかな。ワシ、もうちょっとであの子の美人局にはまるとこ(がん!)いたた」
クッキーマン「失礼いたしました。社長、続きを」
ヨンミン「グループにおけるポジションは、リードダンサー。少女時代の顔として、常にセンターで輝き続ける存在になると思います」
記者「ダンサーがセンターポジションってことは、歌よりパフォーマンスがメインのグループってことですか?」
ヨンミン「歌もダンスも全てにおいてトップレベル。それが少女時代です」
スマン「ユナは曲の頭とケツだけセンターやねん。歌になったら、あんな酒焼けしたガラガラ声、センターに置いとける訳あらへん(笑)」
クッキーマン「少女時代の大きな売りは、常にメンバーのポジションがめまぐるしく入れ替わるパフォーマンスです。
  その一糸乱れぬ群舞は、これまでのアイドルグループにはない見所を提供することと思います」
ヨンミン「つまり全員がセンターポジションであると言えるでしょう」
記者「うーん。よおわからん」
クッキーマン「続いてのメンバーをご紹介します」


     Tiffany


ヨンミン「2番目に選抜されましたのが、ティファニーでございます。韓国風にティパニとお呼びください。
  1989年8月1日生まれ、ロサンゼルス出身。本名はステファニー・ファン。
  この逸材を獲得できましたことは、わが社の世界的なスカウト網の大きな功績であると自負しております。
  グループの中ではリードボーカルを務めます」
記者「あ、この子は見たことないわ。誰か知ってる?」
記者たち「いやぁ、ワシらもはじめてや」
ヨンミン「ティファニー・ファンは、2004年10月に、弊社西海岸支部がLAでスカウトいたしました。生粋の美国生まれ美国育ちでして、渡韓当初はかなり言葉で不自由しておりました」
記者「そんな子が、わずか3年で話せるようになったんですか?」
スマン「エロじゃよ、エロ。世界共通語はセックスやからな。この子は、こんな顔してて下ネタで言葉を学んだようなモンや」
ヨンミン「まぁ多少の文化の差はございます。彼の地で常識とされておりますことが、この地ではタブーだったり」
スマン「それにしても、高校生であんな下着履いてる娘は滅多におらんで」
記者「見たんですか?」
スマン「そらもお。ワシはパニと月契約してて、お小遣い上げる代わりにパンツ見して貰うてたさかい」
クッキーマン「先生(しっ)」
記者「それって援助交際じゃないんですか?」
スマン「ん、エンツォ郊外?」
記者「はぁ?」
クッキーマン「(こほん)代表がおっしゃるのは、ペラリ社のスポーツカーは都心より郊外で見かけることが多いという論語に出て来る格言でございます」
ヨンミン「そうかな? 都心の方が多くね?」
クッキーマン「(ウキー)せっかく誤魔化してるんやから、マジで受け取らないで乗ってくださいよ」
ヨンミン「ワシは国産車しか乗らへんから」
クッキーマン「とにかく、ティパニはデビューに当たりましてショートボブにいたしまして、より清潔で初々しいイメージで皆様にお目にかかります」
スヨン「あと、この子は群舞の時、ひとりだけ目線を落として床のバミリを確認します」
ヨンミン「マイクの持ち方もエロいです」
クッキーマン「そんな情報、今いります?」
記者「映像ではフルートを吹いてましたが?」
ヨンミン「さよう。特技は美語、フルート演奏、歌です」
記者「アメリカ育ちでリードボーカルやったら、特技と言えるのはフルートだけでしょう」
スマン「このフルートがへたくそでなぁ。ワシのチ●コを演奏した時なんか…」
クッキーマン「強制終了ーーーーー!」
記者たち「んー結局、エロい娘ゆうことはわかったわ(書き書き)」


     YuRi


ヨンミン「続いてのメンバーはユリです。本名クォン・ユリ。1989年12月5日生まれ、高陽市出身。セカンド・メイン・ダンサーを務めます」
記者「セカンドなのにメインダンサーってどうゆうことですか?」
ヨンミン「それがこの子の置かれているポジションです。察してください」
記者「つまり、メインでもなくサブでもない?」
記者「打順で言うと7番みたいな? ちょっとええ攻撃して残塁した次の回のトップバッターみたいな?」
記者「記録にも記憶にも残らないみたいな?」
クッキーマン「みなさん、なにを…」
スマン「あえて言おう。…その通りや!」
クッキーマン「わーっ」
ヨンミン「ち、違います。この子はとってもええ子です。いずれシットコムやバラエティで人気が出ると思います」
記者「つまり歌番組や正劇(シリアスドラマ)は主戦場やないと?」
ヨンミン「だから違いますって…(うう、真っ向から否定できない自分が哀しい)」
スマン「あえて特徴を言えば、猿顔言うことかな? 本人は豊臣秀吉の生まれ変わりゆうとるけど」
ヨンミン「言ってませんよ」
クッキーマン「万が一ゆうとったら国賊ですがな」
記者「そおゆうたら、顔はなんだかユナさんに似てますね」
スマン「そ、そ。もともとユナの代わりにならんかぁ思うて採用したからな。影武者候補やったんや」
記者「マジで? それがなぜグループの一員に?」
スマン「そやかて、美人やしスタイルはええし、ダンスは上手いし、歌も下手やない。落とす理由がなかったんや」
ヨンミン「消去法により生き残ったメンバーです」
クッキーマン「そうゆう言い方は可哀想でしょう」
ヨンミン「あえて言えば、この女の子らしい柔らかい印象は、他のメンバーにはありませんね」
記者「つまり全部B級の優しいクラスメイトって感じですか?」
スマン「それがそうやないねん。全部A級やけど、セクシーな身体つきやなのにエロくはない。美人やけどときめかない。恋人より嫁にしたい。
  アイドルと言うより、年に2回の部内飲み会で会うのが楽しみな、隣の課のOLでいて欲しいゆう、生活臭漂うタイプなのや」
記者「つまり?」
スマン「邪魔にはならないAB級!」
記者「そんな存在って、アイドルゆえる?」
ヨンミン「まぁ会長が言いたいのは、平成の天地真理のような身近なアイドルってことで…」


ユリ「(うきー)誰が天地真理じゃ。ウチが目指しとるのは、そこやないで」
ジェシカ「やーい、将来ブックブクー(笑)」
ユリ「一生太らんわ! てか、まず天地真理に謝れ!」
ソニ「それにしても、どんなお披露目会見やねん?」
ユナ「これから出て行って初パフォーマンスを披露するゆうのに、ボロクソにゆわれとるで」
ソヒョン「おねえのこと、AV嬢みたいにゆうとったし(笑)」
ティパニ「いっそAV嬢ゆわれた方が出やすいわ」
テヨン「そこはエロ部分を否定せえよ」
スヨン「3人目でこれやからなぁ。次は誰?」
ヒョヨン「(そろぉ)U、UCCの順番ならウチやな」
ジェシカ「もう、汗びっしょり(笑)」
ヒョヨン「なんて紹介されるのか、もお怖くて」
テヨン「残念やけど、この調子で次回に続くで」
スヨン「マジか? 悪趣味なブログやなぁ」