正倉院展

ぽかぽか陽気に誘われて、ふらっと奈良に出掛けてきました。
といっても正倉院展目当てだったわけですが。


昨年、入館するまで30分ほど行列した経験を元に、今年は出掛ける時間を調整。
4時過ぎくらいの入館を目指して3時半頃に家を出ました。


…えっ?他に奈良散策はしないのかって?
いやぁ、奈良って身近すぎてもはや観光に行くっていうほどの気分でもないんですよねぇ。
一人だったし。
というわけで、正倉院展だけが目的の奈良行きです。


いつものように近鉄奈良駅で前売券を買おうとすると、係りの人に
「4時半からオータムレイト料金になるので、ここで買うより200円お得になりますよ」
と言われました。
30分ほど時間あるんだけど…と迷うつまの心に浮かんだのは


そうだ、いつも後でやることを先にしてしまえばいいんだ!


というわけでアドバイス通り4時半まで待つことにしました。


いつも後でやること、その1は「鹿と戯れる」こと。
いや、ただ単に鹿せんべいをあげるだけなんだけど…
早速購入して、かわいい(小さめの)鹿を選り好んであげていると


かぷっ


…うっ、お尻をかまれた〜。
結構痛かったです。
あげながら写真を撮る、なんて芸当はできなかったので鹿せんべいが全部なくなった後にパチリ。

残念、下向いちゃいました〜。


後でやっていたこと、その2はミュージアムショップでの買い物。
ここはチケットなしでも入れますからね。
正倉院展の図録を購入するのが目的ですが、新製品が出ていないかのチェックも欠かせません。
いつものことながら、この時期のミュージアムショップは人で溢れています。
外国人観光客も熱心に見ていまいたよ〜。
Tシャツとか正倉院文様の印刷されたクリアファイルとか天然石勾玉ネックレスなんかを手にされていました。


そうこうしているうちに4時半になりました。
チケット売り場には同じ目的の人の列ができていました。
いよいよ入館です。


待ち時間こそなかったものの、展示場はそれなりの混雑でした。
いや、見るのに大変ってほどではなかったですが…
中で目についたのは音声ガイドを利用する人の多さと、外国人観光客の姿。
音声ガイドは以前からありましたが、正倉院展ではあまり利用する人はいなかったような…
それよりも、年配の方(たいていはおじいちゃん)が、Myルーペを持参して熱心に見ているという印象が強かったのですが。
後援が変わって、大々的に広告を打つようになった結果、新しい観光客を呼び寄せたということなんでしょうか。
興行的には成功なんだろうけれど、ゆっくり見たいコアなファン(=Myルーペの人たち)にとっては痛し痒しなんだろうなぁ。


いつものことながら文書はじっくりとは見ないので
正倉院展に通い始めた頃にはちゃんと見ていたんだけれど。内容は図録を見ればいいし…)
40分ほどで見終わってしまいました。
墨絵弾弓や紫檀金鈿柄香炉などじーーーっくり時間をかけて見たものもあるけれど
個人的には、今年はイマイチ、という感想。
数年前の武具の特集なんかはおー、っという感じだったんだけれど。
何故なんだろう、好きな瑠璃杯のようなガラス物がなかったからかなぁ、それとも毎年行くから慣れてきたからなのかなぁ。
ま、何であっても来年も見にいくわけですが…


外に出るとさすがに夕闇がせまる時間。
駅までの道を急ぎます。…ってあたりには観光客もそぞろ歩いているので怖くはないですが。

興福寺五重塔などがライトアップされているのに思わず足を止めてしまいました。
昼間の荘厳な雰囲気も好きだけれど、夜は夜でいい感じ。
たまには夜遊び(という時間でもないけれど)もいいね、と思った奈良行きでした。