スイート☆ライン

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癒し4コミカル4萌え2
有沢まみずスイート☆ライン (電撃文庫)アスキーメディアワークス,2009
有沢まみずさんの作品感想


超ミニなメイド服の美少女が、下着が透けるほどシャワーを浴びてしまうなど、妄想たくましいイベントが盛りだくさんな声優さんをメインにした話。
メイドさんは元気っ娘の舞という少女だったのですが、正統派のはるかもかわいいですな。お兄ちゃんが欲しかったと呟く姿がよかったー。
豊国という上司は、露骨にキャラが濃かったです。特に試練の場面では悪意さえ持ってしまいそうになりましたよ。ここまでくると、どう扱ってよいものか迷ってしまいます。


満を持してヒロイン役の永遠が登場するのですが、どれだけ人見知りなのでしょうか。逃げ回るだけならともかく、びりびりは勘弁してやって下さい。
そしてまた、そんな永遠に接触しようと諦めない正午の熱血な性格は新鮮でした。初っ端からエンジン全開ですが、後半にいくほどテンションも上昇していきます。憎めない主人公です。
なんとかしようと考え出した正午の解決策は、度肝を抜かれるというか、おいしすぎるシュチュエーションです。この素敵な解決方法、あざといぜ。


人との接触が嫌いだと、同人誌とか売ってる場所には入りにくいかもと考えると寂しい気持ちに。もちろん、お仕事の障害については言わずもがな。
だからこそ、永遠が窮地に陥っているときの、正午の応援には安心しました。熱いキャラとはいえ、傍にいたり声をかけるわけではないのが味噌。
あとがきを読むまでもなく、アニメの現場を見ていて声優さんの話が書きたくなったという気持ちが、すごく伝わってくる話でした。


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