「空想オルガン」初野晴。

空想オルガン

空想オルガン

「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」に続くハルチカシリーズ3作目。
今回も面白かった。
吹奏楽コンクールで普門館を目指すハルタやチカたち。いよいよ地区大会から金賞を目指す。そして大会の合間に日常の謎や事件を解決。練習シーンがほとんどないのに、結構演奏は上手いらしい彼ら。まるで「けいおん」ですね。まだ先生の謎が明かされていないから続編はあるんでしょうが、ラストは「ここでひと段落」っぽい空気だったのがちょっと心配。話を忘れないうちに続きをお願いします。
以下メモ。
「ジャバウォックの鑑札」は、大会会場でハルタが見つけた迷い犬の飼い主を探す。暗号を解読したり、飼い主さんの心を癒したり。
「ヴァナキュラー・モダニズム」は、アパートを追い出されたハルタが新居を探すお話。ハルタの姉ちゃんが激しく濃いキャラで笑えました。ネタは怪談話の真相。
「十の秘密」は、コンクールの控え室で出会った他校のチームの秘密。小出しに秘密が明かされていって、最後にわかった真実が……これは深刻、辛かったなあ。こんな解決でいいんかな。
「空想オルガン」は、俺俺詐欺に手を染めた男の物語。「オルガン」の意味も驚きだったけど、ハルチカとの係わりが最後に…!