△▲△ 鱗(うろこ)文様 △▲△
正三角形または二等辺三角形の連続模様。蛇の鱗とも、魚の鱗ともいわれる。
邪悪な者や恐ろしい物、病などを表すのに使われたようだが、その後魔よけ、厄除けに好んで使われる。単純でシンプル。使われるのは日本だけでなく世界各国で使用。日本でも古墳の壁画や装飾にあえてこの文様を描くことで忌み嫌うものを追い払おうとしたとも言われる。能装束や陣羽織にも見られる。
北条時政の旗印はこれで、鱗を三つ重ね合わせたもので「三鱗」。
能、歌舞伎では鬼女、蛇の化身に使用される。
京鹿子娘道成寺では清姫の蛇体を表した衣装にこの鱗文。
お客様の中に黒と銀の鱗文を配した帯をしている方があり、凄いなあ・・と感嘆したことも。ちなみに私はジーパンとジージャン。まさにひんしゅくもの。(笑)
現在、女性の厄年には鱗文の長襦袢や袋帯の裏地にこの文様を使うことによって厄を払う習慣もある。
琵琶にも「道成寺」はある。
人によってはこれを有職文様に分けている人もいたが、普通の幾何学文様とみなした方が無難かと。ただ三角の中に松、梅、鶴、菊、蘭、など格調高いものを配したものなら格は高くなるかと。
面白いので参考までに。
昨日garou-neko のルルさん、ひこーき雲さん、takikioさんにお絵かき帳の絵を褒めていただいたのでちょっと調子に乗って今日も又、使ってみた。
鱗文様の中に入れてくだされ
▲△▲ 〜 「お婆、木に登る」の図 〜 ▲△▲
・・・凄い魔よけになるはず・・・