タンカー座礁事故 択捉島沿岸で油痕跡を発見

北方領土択捉島の紗那(ロシア名クリーリスク)の沖合の浅瀬でロシアのタンカーが座礁した事故で、ロシア極東サハリン州の非常事態省は17日、この日の同島沿岸での調査で、油の痕跡を発見したと発表した。貯蔵タンク内の燃料も減っていたという。
ロシア当局は16日までの段階では、タンカーが積載していた1200トン以上のディーゼル燃料の流出による海洋汚染の危険性はないと発表していた。
択捉島の島民の間では「クリーリスクでは強い油の臭いがしており、海には油の汚れが見える」との証言もあるが、座礁との関連は不明。
インタファクス通信によると、サハリン州の海洋救難当局は、非常事態省の情報を確認しておらず、目で見る限りタンカーに損傷はなく、海への燃料流出はないとしている。(共同)<<