「イアンのナードコア大百科」でのムネオハウス関連の記載

ナードコア黒船ことイアン・ウェレット=ジェイコブ氏の6年に渡る日本での活動の集大成『イアンのナードコア大百科』が本日開催のコミックマーケット95(2日目)で初頒布。以下、ムネオハウス関連の記述が確認できた箇所を列挙します。

作品データベース掲載のもののうち当方でムネオハウスに関係していると把握しているものは、「ムネオハウス」が収録されたディスク百合おんさんの2012年のアルバム『長津田ハートブレイク』(p.211)、「THE MUNEO HAUSU」が収録された『えびす食堂Vol.6 D!』と『えびす食堂 BEST ALBUM』(p.123)。

次にナードコア年表に2002年の出来事として掲載。

2002年 : BUBBLE-B feat. Enjo-G結成、日の出木工所発足、ムネオハウスムーブメント開始
BUBBLE-B feat. Enjo-G is formed, Hinode Sawmill is founded, the Muneo House movement begins.

イアン・ウェレット=ジェイコブ「ナードコア年表」『イアンのナードコア大百科』 (ALLKORE PUBLISHING 2018) p.258

フライヤー特集にShikaraba氏とSharpnelのJeaさんがLDP名義で出演したTelescopeVol.13のものが掲載(p.285)。

そして用語集にも解説がありました。この辺りの取り上げられ方については過去に『読む音楽』や『SHARPNELSOUND CHRONICLE』等でJeaさんがムネオハウスの話題を持ち出していたのが影響しているのかなと推察する次第です。

ムネオハウス (Muneo House)

2002年に2chのテクノ板から発生したとされるムーブメント。鈴木宗男など当時の国会議員の声をサンプリングし、ハウスミュージックを作るのが基本。なぜかブームになった。(別名義「Devilfish」で)DJ Sharpnelを含めてナードコアの面々もブームに乗っかっていた。2004年と2006年のムネオハウス関連クラブイベントには鈴木宗男本人も出演。

A viral fad that began on 2ch in 2002, which involved making house and techno music which sampled Japanese parliament members, mainly Suzuki Muneo. (Okay, so essentially, there was a refugee house or something like that which was built in part thanks to Muneo, and so people started calling it the "Muneo House", which someone then jokingly called a techno genre on 2ch.) Many nerdcore artists participated in the fad, including DJ Sharpnel (under the name "Devilfish"). In 2004 and 2006, Suzuki Muneo himself appeared as an MC at Muneo House club events.

「アーティスト紹介・用語集」前掲 p.369

またこの記述を含めた2ちゃんねる周りの情報はDJ・クラブ板で2000年から続くナードコアスレから集めているな、という印象を持ちました。

備考

記事投稿日: 2019年1月10日