DMC-TZ3というカメラ


DMC-TZ3 レンズはLEICAである、LEICA

コンパクトデジカメを買った。父のデジカメなのだが、選んで買ってきてくれと頼まれ買った。

条件としては、

  • 七倍以上のズームが出来るもの
  • 画面は三インチ以上のもの
  • 一眼レフみたいな形はダメで出来るだけ小さい方がいい
  • 三万円以内
  • SDカード使用のもの

 というもので、ほとんど他の選択肢はなくパナソニックLUMIX DMC-TZ3(レンズはライカ)となった。買ってから知ったのだが、このカメラ綾小路きみまろが宣伝キャラクターになっており「きみまろズーム」とか「奥様カメラ」などといわれているらしい。分かりやすくいえば、おばさんがターゲット、ということになるんだろう。「(氷川)きよしズーム」とか「ヨン様ズーム」の可能性もあったんだろうなあなどと思ってしまう。

 で、父はイベントの時にしかデジカメは使わないのでDMC-TZ3(レンズはライカ)を買ってからほとんど私が使っているのだが、これまでに持っていた数年前のコンパクトデジカメに比べ驚くほどに画質は良いし、万能だし、これだけのズームの割には軽いし、小さいし、感動的ですらあるほど良い。なにしろ「奥様カメラ」というくらいだから、ほとんど全てオートでオッケーというお気楽さである。また、ある程度マニュアル設定して撮影することもできる。すばらしい。(ちょっと使いくいが)最高六十秒までのシャッター速度を備えている点も偉い。

 感度設定には、100、200、400、800、1250があり、400からは急にノイズが増える。とはいえ、ちゃんと把握していれば問題ないし、なによりこのズームである。28mmから280mm相当のズームがこのサイズってだけで楽しい。それだけに「きみまろズーム」という売り方はちょっと残念な感じがする。「きみまろズーム」ってだけで抵抗を感じるひとも少なく無いと思うのだ。



 それにしてもパナソニックのデジカメはライカレンズを売りにしつつ、浜崎あゆみ綾小路きみまろでコマーシャルと、一体どこを向いているのか良く分からないなあ、と思うのである。もちろん「きみまろズーム」はターゲットが明確なんだけれど、全体としてなんだかチグハグな印象を受ける。

 ニコンはキムタクと「クールピクス」でかっこいいイメージを作り出したいのが明確だし、オリンパスは真央ちゃんと「みゅう」でかわいく元気なイメージ、キヤノンは美人三姉妹とオダギリジョー渡辺謙でおしゃれなイメージ、ソニー香椎由宇とか松田翔太でこれまでのソニーが持っているセルフイメージの踏襲という感じで、パナソニックよりはずいぶん方向性が分かりやすい気がする。

 対して、パナソニック浜崎あゆみ綾小路きみまろである。他メーカー比べるとなんとも浪花節的というかコテコテなタレントである。

 …と、「浪花節」と書いて気づいたのだけれど松下電器産業って大阪のメーカーだった。そう考えるとパナソニックのイメージというのが浮かんでくる気もするんだけど、松下電器産業からパナソニックに社名を変更したのはそういう大阪イメージからの脱却を図ったからではないか思うのだが。(以上「浜崎あゆみ浪花節的」とかは全て私の勝手な印象)

[追記]
DMC-TZ3で撮影