John Foxx "Cathedral Oceans"

John Foxxジョン・フォックス)のアンビエント作品、"Cathedral Oceans Ⅰ"は1997年に自身のレーベル、Metamatic(メタマティック)から発売された。このアルバムに録音された曲は、実際には1987年頃から断続的に録音・制作された。2003年に第二集をカップリングした"Cathedral Oceans I & II"、2007年に第3集の"Cathedral Oceans Ⅲ"、そして2010年には、"The Complete Cathedral Oceans"として、以上3枚のアルバムにDVDを加えた4枚組をリリース。カトリックの挽課(evensong, evening prayer)、グレゴリオ聖歌などの影響を受けており、Brian Eno(ブライアン・イーノ)やHarold Budd(ハロルド・バッド)の環境音楽に連なる系譜の作品である。寄せては返す波の響きのような音響を楽しんでもらえればと思う。DVDの変化するアートワークも秀逸なので、そちらもぜひ。

John Foxx Official Site: http://www.metamatic.com/
John Foxx (Wikipedia):http://en.wikipedia.org/wiki/John_Foxx
John Foxx "Cathedral Oceans" Official Site: http://www.officialcathedraloceans.com/
John Foxx "Cathedral Oceans" (Wikipedia): http://en.wikipedia.org/wiki/Cathedral_Oceans
John Foxx インタビュー: http://www.d4.dion.ne.jp/~ddd/tp_jf_barmag.html
John Foxx インタビュー: http://jp.residentadvisor.net/feature.aspx?1516

John Foxx "Oceanic" (from "Cathedral Oceans Ⅲ")

John Foxx "City As Memory"

John Foxx "Stillness And Wonder"

こちらは1980年に発表された、Ultravox(ウルトラヴォックス)脱退後、初のソロ作、"Metamatic"から。2010年代の現在、この音を聞くと、どんな感じなんだろう? 私は発売当時に聞いて、相当ハマりましたが、好き嫌いが極端に分かれるようなアルバムではないだろうか。ミニマルな音に、クールなヴォーカル、英国ニューウェーブの代表的な作家であるJ.G.Ballard(J.G.バラード)の世界観を反映しているような、ある種のコンセプトアルバムと言っていいかもしれない。音色も独特のものがあり、そのヒンヤリとした感触でクールダウンしてみては?

John Foxx "Underpass"

john Foxx "He's A Liquid"