家づくりブログを始めました!

昨年暮れに思わぬ土地の出物があって購入、今年7月下旬にようやく施工業者と本契約を締結したところです。先週、基礎工事が終わり猛暑のなか今週は養生中。来週から本格的な工事が始まるはずです。建設現場は現在の自宅から徒歩数分のところですので、これから適宜写真を添えて実況ブログを始めます。題して<「うりぼう」の家普請日誌>、住まいづくりにとどまらず衣食住を広くカバーしていきます。

先月上旬、現地で催した地鎮祭には、神主さんの他に請負責任者・プランナーさん・現場監督がいらして頂けました。強い日差しのせいで汗が滴り落ちるような一日でしたが、鍬入れと玉串奉奠も行い工事の安全祈願を済ませました。神主さんからは猿田彦神社のお札を頂戴して無事散会、いよいよ着工です。

家づくりブログ夜明け前〜エピソード1〜

初回ブログの写真ではすでに基礎工事の段階でしたので、撮り貯めた更地状態の写真も一部紹介しておきます。土地の謄本から原売主の大手製紙会社が土地を取得したのは大正15年だと分かります。以来、80年あまり同社が社宅用地として継続保有してきたのですが、社宅が老朽化したからでしょうか、昨年、三棟すべてが取り壊され500坪弱の敷地が売りに出されました。今の住まいもかつて都市銀行の社宅があった場所ですので、我が家は社宅と縁(えにし)が深いようです。皮肉なことにバブルが弾けて老舗企業が福利厚生コストを切り詰めるために次々と土地処分してくれたお蔭で、我が家にも都内で閑静な住宅地を手に入れるチャンスが訪れました。

リクルートの創業社長江副氏は『不動産は値下がりする!』と題する著書のなかで、埋め立てや容積率の緩和によって土地が産み出され結果不動産価格が下落するリスクについて言及しています。土地は再生産されないものというドグマが見事に喝破されています。確かに都心のタワーマンション用地は増える可能性があるでしょう。一方、総人口が減少に転じて久しい現在も、誰しもが手に入れたいと思うような好立地(第一種低層住居専用地域)の戸建て用地の供給は限られています。前述の500坪の住宅地は9区画に分筆され僅か1ヶ月余りで完売だったと聞きます。<三井のリハウス>が我が家にくだんの社宅跡地を持ち込んできた昨年11月下旬、すでに5区画に買い手がついていました。一生に一度の買い物ですが、即断即決が要求される土地購入、振り返れば身も心もちぢに乱れ他に選択肢はないのかと買ったあとも随分悩みました。今はきっぱり気持を切り換えて、後悔しない良き住まいづくりを目指そうと思っています。

伊藤若冲と石峰寺

このブログ・トップの「鷲図」は伊藤若冲最晩年の作品です。昨秋10月に東京国立博物館で開催された「皇室の名宝-日本美の華」において公開された「動植綵絵」三十幅は質量共に圧巻でした。ブロガーのお気に入りは「雪中鴛鴦図」です。若冲が好んで描いた鶏や小禽はさながらスーパー・リアリズムの極致と云っていいでしょう。若冲が稀代の画家と称賛されるのは、カメラアイに匹敵する観察眼に加え精緻な技法を兼ね備えていたからに他なりません。デジカメが当たり前の今こそ、裸眼で対象を凝視するという忘れかけた習慣を取り戻すべきでしょう。運動会で子供が疾走する姿をフィルターを通してしか見たことのないあなた、若冲を見習おうではありませんか。添付した写真は若冲が眠っている京都・石峯寺の「五百羅漢石像」のひとつです。風雨に耐えて丸みを帯びた輪郭に風格が感じられます。

「うりぼう」の故郷

ブログのカテゴリーに「京都」も加えました。年に数回は訪れたいのが古都京都。プロフィールは「うりぼう」、猪年生まれに因んで名付けました。いのししを祀った神社といえば護王神社が有名ですが、建仁寺塔頭「禅居庵」の本尊摩利支天様も七頭のいのししの上に鎮座されています。地元京都では「まりしてんさん」と親しまれているようです。猪年生まれの人の御利益も抜群だそうです。定期的なお参りが欠かせませんね。

青山霊園の永代使用権


去る8月24日、都庁で恒例の都立霊園公募抽選が行われ12倍の競争を勝ち抜き当選、念願叶って青山霊園の永代使用権を手に入れることが出来ました。といっても正式な抽選結果通知が届くのは9月15日過ぎ、果報は寝て待てです。都立霊園の公募は平成15年に43年ぶりに再開され、今年で8年目を迎えます。我が家は両親ともすでに他界し故郷で永眠しています。東京を遠く離れた土地柄、お墓参りは随分御無沙汰です。孫も連れて命日やお盆に可能なかぎりお墓参りをしたいというのは以前からの切実な願いでした。勿論、過去には民間霊園も検討したことがありますが、高倍率とは云え都立霊園しかも青山霊園が毎年抽選で貸与されると知ってからは諦めがつかなくなりました。そして先週、8年越の願いがとうとう叶いました。10月に都庁に出向き各種証明書を提出し審査が通ればいよいよ改葬です。平たく言えばお墓のお引越しです。霊園を貸し出す東京都公園協会霊園課では墓の再貸付と呼ぶそうです。永代使用料は決して安価ではありませんが、師走には永代使用が認められるはずです。添付写真のように来年の春には桜のトンネルを眺めながら両親も都心の空気を味わうことが出来るでしょう。