uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

愛とロマンの8時間コース その6

1005 レブンウスユキソウ群生地


休憩込み7時間40分。休憩なし6時間55分。
えーと、たぶん咲いてないです。6月下旬ごろから咲くらしいけど、今年は梅も桜もライラックも遅かったので、礼文でも植物の生育は遅れていると思われ。たぶんラベンダーも遅くなると思うので、富良野あたりに旅行を予定している人は要注意。
この時点ではレブンウスユキソウがどんな花なのかも把握していない。あとで調べたら非常にユニークな花だった。

1005 植林のための笹原刈り込み

1009 来し方


同じ位置から後ろを振り返ってみる。
礼文島はほとんど樹木というものがなく、島全体がまるごと森林限界のような風情。森は人が住まない西側の、風雪が届かない窪地にしかない。だがこれは、もともとそういう土地なのではなく、たび重なる山火事によって今の状況になったらしい。気象条件が厳しいため一度樹木がなくなるとなかなか復活せず、一面の笹原になっているようだ。
そのため礼文島では植林事業が盛んで、笹原を刈り込んでいる風景がいたるところで見られる。トレッカーとしては森よりも見通しのよい今の状態のほうがうれしかったりするわけだが、まあそれは身勝手というものだな。

1017 香深が見えた

1017 前方の道

1018 後方の道


林道の脇にピークが2つある。そこがお花畑になっているので、ピークを踏むルートに歩道が設置され、林道と平行して進んでいる。2つめのピーク頂上に達すると、そこから香深港が見えた。ゴールはあそこだ。もう着いたも同然。

1024 元地漁港展望台


林道に復帰すると、どこに続くかわからないはっきりとした道があった。入ってみると、元地漁港が見渡せるポイント。
こんなちょっとした場所にも明瞭な道が。このあたりはさすがに人が多いだけある。

1036 林道入口


休憩込み8時間10分。休憩なし7時間25分。10分休憩。
林道を抜けて車道に出た。時間がなければここからまっすぐ香深港に戻るのもありだったが、宇遠内分岐でたてた計画どおり。
撮影していると、ちょうど桃岩荘のトラックが左の車道を走ってきた。フェリーの見送り儀式もしくは出迎え儀式にでも行くのだろうか。

1052 桃岩展望台車道分岐点


右に行くと駐車場まで大きく巻いていく。左は元地に続く道だが、トンネル手前で展望台へ直登する歩道へ出ることができる。徒歩なら直登ルートが断然早いが、団体ツアーだと車道を歩くみたい。引率者が「急な坂は通りませーん」とか言ってた。車道を歩くくらいならバスに乗ればいいのに。よくわからん。

1106 桃岩展望台

1106 遠くに猫岩


休憩込み8時間40分。休憩なし7時間45分。5分休憩。
桃岩と、元地海岸にある猫岩の遠望。桃岩は名前の通り桃のかたちに見えるが、にゃんこ岩はこの位置からではよくわからない。にゃんこ岩の手前に見えているにゃんこ展望台からにゃんこ岩を満喫するというミッションがここで自分の胸に深くきざまれた。来年にゃ。

1128 下山


最後は桃岩展望台散策コースをたどり、車道に出る。ここから港まで5分ほどにゃ。

1134 ここをゴール地とする


休憩込み9時間10分。休憩なし8時間10分。
香深港の海抜ゼロ地点に出た。フェリーターミナルをゴールとした方がわかりやすいが、昼食ポイントの関係でここをゴール地とする。
「8時間コースは実際は何時間かかるのか?」検証結果が出ました。答えは「休憩時間を除いた行動時間が8時間」。
32kmの距離と約1800mの累積標高のわりには余裕があった。それほどきつい登りはなかったからだと思う。時間さえあれば礼文滝、元地、知床まで回れたな。というか微妙に時間があるのでやっぱり礼文滝には行っておくべきだった。ザックをデポして往復すれば1時間ほどのロスですんだはず。


つづくにゃ。