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「小次郎つばめ返し」

大河ドラマ 龍馬伝 第2部 第22回 『龍という女』

立場一転、追われ捕らわれる身となった土佐勤王党
時代の波の大きなうねりに翻弄され・・・というより、
山内容堂公の腹は、勤王党船出の時から決まっていたようです。
弥太郎の言うとおり、要らぬ知恵を持つ出しゃばった下士は、小賢しく腹立たしいだけ。
いっそ武市の元へ集めて一括りにし、いずれ一人残さず排除するつもりだったのでしょう。
この凄まじい憎悪はどこから来ているのか。
腹心、東洋を殺害されたというだけではなく、遠い昔からのお家の因縁があるようですが、
詳しい方のレビューを待ちたいと思います。


以蔵は家の中に飛び込んでしまった虫のように、狭い京をグルグルと飛び回っています。
すぐそこに外界へ出られる窓があるのに。
狭い小路を転げるようにして逃げ惑う以蔵を、カメラと一緒にずっと追っていると、
いつしか以蔵とリンクして、私まで追い詰められている気分になってきました。
自分に向けられた刃の冷たい事。
しかしこの恐怖は、ついこの間まで以蔵が相手に与えていたものなのであります。
武市半平太は覚悟を持って、いよいよ全てを背負う・・・と思いきや、
後藤の挑発的な言葉や責められる同志の悲鳴を聞いて、早速心を揺らしています。
他人を巻き込んで信念を貫き通すと決めたときから、その人たちの人生や家族の苦しみまで、
全て自分の身に受け止め、決して目を逸らしてはいけないのに。(どこまで武市に厳しいんだ)


京の町で、手配書の男の名前を大音量で呼び続ける龍馬。
土佐弁の男が、ご丁寧に似顔絵まで持って探していたら、
「以蔵が捕まったのは、むしろオマエのせいだろ!」という、
巷のツッコミも大いに頷けるものであります。
しかしながら、何の手がかりも無く、大切な人を切羽詰まった状況で捜すとしたら、
なりふり構わず呼び続けるのは逆にリアルかもしれません。(む。ちょっと無理があったか)
個人的に新選組が来週で退場なのは、非常に惜しい気がいたします。
いえ、単にワタクシのわがままです。