翌日、ロンドンの街を散策しました。チチェスターやディッチリングの後なので、空気の悪さがやけに気になります。
これはオックスフォード・サーカス駅。ニュー・ジョンストンとブルズアイの円形マークが見えます。
駅の通路に古いサインがあったのでパチリ。ジョンストン・サンズっぽいけどちょっと小文字のx-ハイトが低い気がする。
ピカデリー・サーカス駅内のブルズアイ。
パディントン駅にあった文字の上下にリボン付きのブルズアイ。やはりカッコいい。
ここにもニュー・ジョンストン。非常口のマークは万国共通?
年代物のサイン。いい味でてます。
デパートで見つけた日本語。「極度乾燥(しなさい)」ってなんのこっちゃ! これがロンドン子には「Cool」に見えるのだろうか?
コベント・ガーデンにあるロンドン交通博物館(London Transport Museum)にも行ってきました。
館内には馬車や電車、バスの実物がたくさん展示してあって、興奮して走り回る子供たちであふれていました。
地下鉄工事の模型に見入る子供も。とても精巧な作りで、いくら眺めても飽きません。
もちろんジョンストン書体コーナーもありました。
夜は昔の会社の同僚ルディさんと食事。フランス料理(かな?)で、メインに嫁はカニ、私はウサギ、ルディさんはハトを注文。ウサギはちょっとクセがありましたが、美味しくいただきました(鶏肉のような、でも少し鮭みたいな味もした)。
ルディさんはこれまでロンドン在住でしたが、近々故郷のベルギーに帰る予定とのこと。引っ越しの間際なのにつき合ってくれました。
訪英前にルディさんにお願いしていた「Dryad Lettering Card」(1934年版)も無事入手。これはジョンストンが監修したというレタリング・カードで、日本語版『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』で使えるかと思い、オークションでの入札をお願いしていたのでした。落札価格はなんと3ポンド! 安っ。
下は帰り際に見つけた看板です。iの点が唐辛子に! ルディさんによると、pilpelは唐辛子を使った料理のことらしい。
クーパー・ブラックを見ると頭の中でSuperflyの音が鳴り始めるのは私だけか。
ベーカーストリート駅のタイルはもちろんこれ。
いよいよ最終日。
ルディさんに教えてもらったタイポグラフィ関係が充実している古本屋さんCollinge & Clarkに。ショーウィンドウには小型のアダナ印刷機が。
店内は、カクストン、モリス、タイポグラフィ、プライベート・プレスといった背文字で溢れていました。でも高い本は買えないから端物印刷物が欲しいと言うと、机の下の方からごそごそと出してくれたので、お土産用にいくつか購入しました。
Collinge & Clarkからキングス・クロス駅に向かう途中に大英図書館がありました。
こっちの新館には入ったことがないけど、残念ながら今回は時間がなくて素通りです。
この後、パディントン駅からヒースロー空港に向かい、飛行機で11時間半かけて帰国しました。
駆け足で今回の訪英を振り返ってみました。
移動距離が長くて疲れましたが、とても充実した、楽しい旅でした。
さて、これから仕事モードに切り替え、『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』の追い込みにかかります!