クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件 第3回公判 前夜

こんにちは。Victoriaです。

さて、
クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件でたった1人告発され、
司法の暴走を正すべく、
身を挺して戦う男、
八田隆氏が、







2012年5月24日、
"日本の司法を正す会"で開催されたワークショップで、
ゲストスピーカーに招かれた時の映像が、
YouTubeでアップされた。







実は、
ずいぶん前にアップされたことは知っていたんだけど、
ワークショップの模様がまんま録画されており、
とても時間が長かったのに加え、









やたら長い間があったり、
必ずしも必要ではない部分も含まれていたりして、
見始めたんだけど途中で挫折してしまい、
全部見ることができずにいた。








そういう声が多かったからか、
おそらく、前回の公判の模様をコンパクトな映像にまとめてアップしてくださったチーム八田の方が、
20分のダイジェスト版を作ってくださり、
とても見やすくなっている。














編集してくださった方、
ありがとうございます。







スタートボタンを押すと、








おおっ!
なつかしい声が!!!








八田隆氏とナゴヤで一悶着あってから、
はや一ヶ月。






お変わりないようで、
何よりです。








ゴヤでの会談は、
実になごやかに、
和気あいあいと終えたのだけど、









私が書いた記事が八田隆氏のお気に召さなかったらしく・・・








その後、
クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」について特に動きはなく、
ちょっと熱も冷めていたんだけど、









この映像見たら、
そもそも、
なぜ、私がこの事件に興味を持つようになったかということを、
まざまざと思い出した。









国税庁が、
問答無用でずかずかとやって来て、
いろいろな理由をつけて税金持っていくっていうのはまあいいだろう。
税金は払わなくちゃいけないものだし、
ある程度、厳しくしないと言うこときかない人がずらずら出てきちゃうから。






だけど、
明らかに事務手続きのミスである八田氏のようなケースを、
犯罪にしてしまうなんて、
国税庁の内部でどんな理由があったかしらないが、
ひどくないか???










さて、
映像を見た感想 :









ずいぶんと散らかった部屋だ・・・









上着がそのへんにかけてあったりとか、
飲みさしのペットボトルが林立していたりとか・・・








資料も山積みになってるし・・・







それに、
時々、
真ん前を横切る人の背中で、
視界がさえぎられるんですけど・・・








録画状態については、
いろいろと改善の余地があるようで・・・






・・・



八田隆氏は、
ゴヤで会った時に私に話してくれたのと同じように、
事のてんまつを順序立てて、
実にわかりやすく説明なさっているのだけれども、








聞いてる人たちは、
あんまりピンと来ていないみたいだったのがすごく印象的で、








ああ、
税の話はフクザツすぎて、
誰にも歓迎されないのだなということがよくわかった。









たぶん、
この話を、
八田隆氏は、
いろいろな場所で、
いろいろな人相手に話してきて、









特に、
マスコミ関係の人には、
何度も何度も話してきただろうと思うんだけど、










彼らもまたサラリーマンで、
税金は給与天引きのはず。









税に対する意識という観点で人間を分けると、










税金は給与天引きで、
税務署でガチンコ勝負なんてしたことない人間と、










日々の買い物でもらうレシート一枚から、
すべて経費として保管するのがクセになってるような、
お金が動けば税金が発生することを、
身体で知ってる人間の2種類いて、









映像から感じられる微妙な温度差は、
両者の間の温度差を如実に表していると思う。










今では源泉税について知らないことはない八田氏も、
この件に巻き込まれるまでは、
前者の人間だったわけで、







それが原因で、
事件の発端を作ってしまったわけだけど、








真相は、
国税庁が主張するように、
故意に脱税したのではないというところに、
まさに税にうとい人間の甘さが出てしまっていて、








たしかに八田氏はサラリーマンだったかもしれないけど、







会社からもらう報酬が、
ある一定のラインを超えた時点で、
月給制じゃなく年俸制になっていただろうし、









そういう意味でいうと、










サラリーマンではあったけれども、
会社の中で個人商店開いているようなもので、









自分の年税額については、
すみずみまで把握してしかるべきだと国税庁が考えるのも、
当然といえる。









八田氏にとって、
これは痛恨のミスで、
その点については潔くご自身も認めており、
だから修正申告にも応じているわけなんだけど、









国税庁は、
最後まで、
うっかりミスを認めようとはせず、
故意に過少申告したんだと、
つまり、
意図的に脱税したんだという姿勢をくずさず、
今にいたっている。











もしもここで八田氏の有罪が確定してしまうと、
故意にやったという客観的証拠がなくても、
そう決めつけてしまうことができるという前例ができるわけで、









とてもおそろしいことなんだけど、









いまいち、
注目度が低いというか、
一般の人にこの事件の真相がわかりにくいのは、








税務署に追っかけられるのがどんなにおそろしいのかは、
当事者になってみないとわからない。









普通の人は、
親が死んだ時の相続税くらいしか、
税金を身近に感じる機会がないし、







税金がかかるほどの財産を相続できない人も多い。







追徴課税が何千万もあると聞くと、
うわあ、それは大変ですねえって最初は言うんだけど、









いやもう、
とっくの昔に払ってます、
なんて話を聞くと、






なんだ、
金持ちの事件か、
オレには関係ない、








って思ってしまうのが庶民感覚。










会の最後のほうで、
パネリストの方が、









この件については、
複雑に考えるのではなく、









シンプルに、
正攻法でせめていくのがよい。








なぜなら、
こういう案件について、
これから日本の司法はどう裁いていくのかという、
大事な先例になるはずだから、とおっしゃっていたんだけれども、









本当にその通りだと思う。








この件に関して、
八田氏がずば抜けた報酬を手にしていた、
スーパーサラリーマンだったということは、
この際、関係ない。









お金を稼ぐことは悪いことではないし、
サラリーマンとして、
これまで、
給与天引きで、
びっくりするくらいたくさんの税金を納めてきたはずの八田氏が、
そのことが原因で、
逆に、
国税庁の標的になるなんて、
絶対、おかしい。







もう、
司法の手にゆだねられてしまったので、
あとは運を天にまかせるしかないんだけれども、








八田氏を知る人間が、
これからも、
地道に、
広くあまねくこの事件について、
1人でも多くの人に知ってもらうよう、
たくさんの人を巻き込んで行くしかないと思う。










・・・ということで、








6月8日午前10時
第3回公判
傍聴してきます。








てか、
東京地裁ってどこにあるの?
あんなでかいよく似た建物がいっぱいあるところで、
迷わず着ける自信がない・・・







Victoriaでした。