ハノイの日本人

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南極大陸 VS.

ネットの回線速度が遅かったり、サイトの方でブロックされたりで、なかなかドラマが観れません。木村拓哉 主演ドラマ『南極大陸』も初回しか観ていません。他のドラマにいたってはまったく観れていません。なんとかならんかなー。『南極大陸』は好評のようですが、ライターのみなさんには「どうにかして貶せ」という指令でも下っているのか、いろんな角度から攻撃が展開されています。今回取り上げるのは『リアルライフ』に書かれた 林田力さんの文章です。少し長いですが抜粋。


◉『南極大陸』への当てつけにも聞こえる『家政婦のミタ』の台詞(林田力)
http://npn.co.jp/article/detail/74182548/
日本テレビ系水曜ドラマ『家政婦のミタ』が、10月26日に第3話「母を殺した父の正体を暴いて」を放送した。ミステリアスな家政婦という組み合わせが話題となり、今クールの視聴率競争のダークホースとなった『家政婦のミタ』。今回はドラマ競争の大本命『南極大陸』への当てつけになるようなセリフも飛び出した。家政婦・三田灯(松嶋菜々子)の派遣先の阿須田家の主・恵一(長谷川博己)は情けない夫・父親であった。恵一は勤務先のハウスメーカーの同僚・風間美枝(野波麻帆)と不倫関係にあり、妻の凪子(大家由祐子)に離婚を迫ったことが妻の自殺の原因であった。これだけでも最低であるが、恵一は最初から結婚したくなかったと自白する。言い訳ばかりで逃げてばかりの恵一に腹を立てた長女の結(忽那汐里)は三田に恵一の勤務先で不倫の事実を暴露させる。子ども達に追及されても恵一は正面から向き合わず、「もう疲れた」と投げ出してしまう。長男の翔(中川大志)からは「偉そうに他人の家なんか作ってるんじゃないよ」と言われる。このセリフは家族と向き合わなかった仕事人間への痛烈な非難である 。これは恵一だけでなく、戦後日本の主流であった仕事人間全てに向けられる非難である。同じクールのTBS系日曜劇場『南極大陸』では南極観測という困難なプロジェクトに取り組んだ熱い男達のドラマである」


南極大陸』を貶すのに、もうひとつの好視聴率ドラマ『家政婦のミタ』が持ち込まれました。菜々子が派遣された家庭のことが詳しく説明されています。不倫して妻を自殺に追い込んだあげくまったく責任を取ろうとしない父に対して、息子が言ったセリフ「偉そうに他人の家なんか作ってるんじゃないよ」が重要なセリフだと言われています。「戦後日本の主流であった仕事人間全てに向けられる非難である」と 林田さんは主張されているんです。うそでしょーww 「仕事人間全て」が不倫して、妻が自殺してるわけではないですよね?? 『課長 島耕作』がノンフィクションだって主張するくらい無茶だと思うんですけど。もう少し読んでみましょう。『南極大陸』について…


「南極観測という国家的プロジェクトに直接関係しない子どもたちまでが夢を見て、登場人物皆が一丸になって取り組み、応援する。主題歌は中島みゆきが担当しており、同じく中島みゆきが主題歌を担当したNHKのドキュメンタリー『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』を彷彿させる。『南極大陸』も『プロジェクトX』も感動的であるが、その影には家族関係や地域コミュニティなど仕事優先の犠牲にされたものも多かった。現代日本の問題は高度成長期的なモーレツ主義に起因するものも少なくない。その意味では『南極大陸』や『プロジェクトX』で郷愁に浸るだけでは非生産的である。父親失格の恵一に「偉そうに他人の家なんか作ってるんじゃない」と言う翔の台詞は登場人物皆が南極観測優先で盛り上がる『南極大陸』への当てつけにもなる。TBS開局60周年記念番組を銘打った『南極大陸』は主演の木村拓哉を始めとする豪華キャストに豪華セットと今クールで最も注目度の高いドラマの一つである。これに対して松嶋菜々子の2年ぶりの連ドラ主演となった『家政婦のミタ』は相対的に低予算ながら高視聴率というコストパフォーマンスの高さで、『南極大陸』と対比される。その『家政婦のミタ』で『南極大陸』的な感動に水を差す台詞が登場したことは興味深い。仕事優先の戦後日本的価値観に替わる価値を打ち出せるか注目である」
 

南極大陸』の視聴率が高かったからでしょうか「郷愁に浸るだけでは非生産的」と視聴者が非難されていますw 『南極大陸』と『家政婦のミタ』は時代設定が違うんですよ。前者は 林田さんが非難されている高度成長時代の入口あたりです。現代の舞台にした『家政婦のミタ』と描き方が違ってもしょうがないですよね? 逆に、時代設定を無視して、3・11以降の価値観にあわせて描けばよかったのでしょうか? それそれで面白そうだけど。まあ、両ドラマともまだ前半戦。『家政婦のミタ』にそこまでのもの(仕事優先の戦後日本的価値観に替わる価値を打ち出せるか注目)を背負わせても大丈夫なのか? 私もなんとか観て、確認したいと思います。もちろん、林田さんも最終回終了後に検証する文章を書かれることでしょう。そちらにも注目したいです。