続々《第一回コンビナートを巡る会》。③

高台から眺めた根岸のプラント

■誰かと共有する気持ち

昼の部で見て回った、プラントを手に取るように間近に見上げられる鶴見線沿線から離れ、夜の部は少し趣向を変えて、ベイブリッジを越え根岸線沿線のコンビナート夜景を少し離れた場所から眺めてみる事に決める。
オレンジに輝く大黒埠頭のガントリークレーン群に目を奪われながら橋を渡り湾岸線を南下すると、左手に巨大なプラントが続々と見えてくる。
鼓動を高鳴らせその景色を皆で讃えながら順次高速を降り、最初は磯子から夜景巡りを開始。
横浜火力発電所脇から根岸の製油所を眺める定番地で釣り人に混ざりながら賑やかに工場話を交わしていると、夜の工場地帯名物であるパトロール巡回中の警察官が2人、興味を持って話し掛けてくる。
意外な事に参加者の1人と同郷であるのが分り、夜の海辺で暫く仲良く盛り上がる一幕に。
やはり、カメラ片手に観光気分で工業地帯を巡る一行と云うのは珍しいらしく、何処へ行っても大抵不思議な顔をされてしまうが、時々こうして話し掛けてくれる人が居て面白い話を聞けたりするのが嬉しい。
その後、途中帰宅する参加者を見送り、車3台で最後の工場観光スポットである高台の公園へ移動。
階段を延々と登った先に待ち受けていた眼前に広がるコンビナートの灯を、参加者と共に横に並んで静かに眺め、穏やかに楽しい時間も終わりへと近付く。
結局、昼前に始まったこのイベントも、素晴らしい参加者と天候に恵まれて深夜11時過ぎに無事終了。
初めての経験となったこの大人数でのコンビナート巡りを切っ掛けに工場好き同士の交流の輪が広がる事を願いつつ、《第一回コンビナートを巡る会》は幕を閉じた。

(写真/対岸より、根岸の製油所を眺める)

(写真/高台より、港に広がるコンビナートを見下ろす)