《青森県立美術館》

設計:青木淳建築計画事務所
竣工:2006年




前夜の天気予報では大雨の予想があったのに、当日の午後からは気持ちの良い晴天になった。


建物について、感じたことが私の中でまだまだ渦巻いているようで、
帰宅してから日常の中でふっと書きたい形にまとまってくるんじゃないかと思ってる。
一番強くわかりやすかった印象は、見えと隠れの関係が随所にあらわれていたこと。
例えば金沢21世紀美ではパブリックと展示のスペースが垣間見れるけど、
それが青森県美ではレベル上にも広がって、上下でもその関係が生まれている。


あと会場でよくきこえてきたのは「迷路みたい」という言葉。
私も前もってあまりプランは見ないでいたので、
今訪れたあとに確認してみると、気づかなかったことが出てきて面白い。
展示空間が全て地下におしこまれていたことは、前もってきいてたはずの情報だったのにすっかり忘れてた。
これはやっぱりいきなり乗り込む地下へのエレベーターが効いているのではないかと思う。
あまりINAXの写真集や最新号の新建築、GAを読まないで来たので、
帰ってからいろいろ分かるのが楽しみだ。


プランを見ながら恐ろしいことに気づいたのは、
奈良美智さんの八角堂を観ていないこと。これって展示してたっけ?
確かにB1のトレンチ空間もまわったはずなのにみてないわ。
青木さんの「パッチワークのような」コンセプトの一環で、まだみられないものだったと信じたい。
観忘れてたら間抜けだった。






id:iyo---iyoさんが建物周辺の緑が良くないって書いてたのがよく分かった。
雑草などもそのままにしてるのは意図するところなのかな?



当然展示室は撮影禁止なので、私なりにそれをイメージするところを撮った。
B1階の「入口7」。




私が特に気に入った場所は、「入口6」を抜けて→



→ワークショップ前の「制作ヤード」のトレンチ空間をまわるところ。
なぜか人の気配が全然なくて、建物とじっくり向き合う時間を独り占め。



4匹の猫(で良かったかな?)という名前のレストランで食事。
青森産チキンとリンゴのカレーをいただいた。
ソテーされたリンゴのダイスが入ってた。まねしてみたい。



どうもレストランの窓から八角堂が見えてたらしい。
私は南東角の席に座っていて、
建物内に大きくとられた窓からミュージアムショップの様子がよく見えた。
でも美術館のカフェは金沢21の方が好き。



レストランよりもここのコミュニティホールの方が豊かな空間かも。
ただし食べるものは用意しとかなきゃいけないけど。
ジュースの自販機はありました。




トイレのあちこちが凝っていたので、
余計とINAXの一般的なシャワートイレの形と質感が浮いて見えた。
こうなったら便器もレトロな陶器製のものを使いたかっただろうな。