パナソニック インパクトドライバー EZ75A1 18V仕様 購入後の感想 比較

パナソニック インパクトドライバー EZ75A1 18V 4.2Ah仕様を購入
(18V 4.2Ahバッテリー のセット)

現場工事の個人装備として購入。
365日ガッツリ工事という仕事では当方無いのですが一端始まると1か月〜2か月という工期が年に何度もやってきます。
ある時はスーツ&ネクタイ、ある時はヘルメット&安全帯。近所の奥様からは職業不詳に見られてます。


色はグレー(店頭在庫がこれしかなかったので、、、、)
他社のアグレッシブな色と比べるとずいぶんと大人しいです。
品というか端正な面持ちです。
他メーカーのドギつい色やデザインも目立っていいかもしれませんが自分的には道具は主張しないほうが
いいと思います。あくまで作業者の手の延長線ですので。確かには現場には自己主張の強い方々もおられますが、、、、。まあ好き好きという事で。

充電器、4.2Ahバッテリー2個セット

7割がたユニバーサルアダプターを使用していますが14mmだけはアンカーボルト用で固定のものを使用
ソケットの脱着もいたってスムーズ。変なひっかかりや脱着リングのグラつきも無い。
しっかりとした節度感があり好印象です。

ところでマキタ、日立が多い中でなぜあえてパナなのか?
巷の口コミを見てみるとプロならマキタor日立とありますがその根拠が????です。
修理サービス面ではマキタ早くて優勢かとも思いますがそもそもそんなに壊れては困ります。
どのみち酷使していればどのメーカー品でも壊れるときは来るでしょうが5年10年使い続けるものでもない
し数年でまずバッテリーがヘタると思います。そうなれば全て買い替え。
他の工具とのバッテリー供給という事も考えられなくはないですがそんな緊急避難的な使い方はあまり好ましいとは
思いません。どれかを使うと一方の工具が使えないまたは予備バッテリーがなくなるという事態の方がリスキーでは
ないかな?と考えます。

元来他人とかぶるのは嫌という天邪鬼なところもありますが趣味ではないのでここは純粋に仕事の道具として見てます。比較対象は各社の最新の18vフラッグシップ機です。(マキタTD148DR、日立WH18DDL、パナEZ75A1)
用途は屋内でのコンベヤなど機械設置作業でM10×25のボルト締めが50%でM8×20やたまに+ビットやドリルビットを使用するような感じ。電気屋でも配管工でもなくエアー屋でもない何と言ったらいいのか現場では機械屋っていう位置づけみたいです。1台あたり3mのコンベヤに脚や付属品など様々なものを取り付けながら延々とそれを延ばしていくという作業。
巨大な物流センター内に縦横無尽に走るコンベヤ、あれを設置するお仕事です。
一日あたり何本締めるかカウントしたことは無いですが断続的に一日中締めてます。
狭い場所が多くユニバーサルアダプターを使用し(画像はたまたま固定の14mmですが)10,13,14,17,19,24のコマを頻繁に交換しながらの作業を1日中行います。

10,13,14,17,19,24のコマと13,17のユニバーサルソケット、ユニバーサルアダプター、(すべてコーケン)
13,14,17,19のストレートのソケット、(以上、タジマとトップの混成)
これらから状況に応じ4種〜5種を携帯
画像の他にドリル類 プラスビットが加わります。
これまでトップのユニバーサルアダプターを使用していましたが軸折れジョイント部分の折れが頻発し、今回からコーケンに変更。(これまで毎月折れていましたが今の所コーケンは無傷)
→コーケンのユニバーサルソケットの使用感は非常に良好でこれまでユニバーサルアダプター+ソケットで使用していましたがやはり一体物は強度、ダイレクト感が違います。
何倍も寿命が延び少々お高いがこっちの方が結局安い。
高所でコマが外れて落とすという事も無いので安心して使用中
しかしいかんせんホムセでは売っていないのでネット通販でも1週間から10日の納期がかかる点が残念。
同じようなお仕事をしている方には是非オススメです。
フロアレベルでの作業のほか、高所作業車での作業もあります。
しかしいかんせんコマの付け替えが頻繁で移動距離も多い(バカデカい物流センター内での機設作業で3〜4万歩は移動しながら設置作業)。本来であればインパクトレンチが適しているであろうけど+ビットやドリルビットを急遽使用するケースもあるためにレンチでは利便性の問題から現場では使っていません。(他の方も含めてそうみたいです)
軽さと強さを求めると普通に考えればマキタか日立になるであろう。
そういう私も例にもれず日立の18V(WH18DDLの限定色)に心は決めていたのですが、
いざ店頭のデモ機で何度も何度も感触を確かめるうちに選択肢になかったパナが浮上してきたのです。
確かにマキタ、日立の18Vと比べ最新でない分(2012年10月頃発売開始と思います)カタログスペック上では
トルクが比較的低い(155N)、少々重い(1,65kg)、充電時間が長い(フル充電60分)と多少見劣りします。
しかしトルクに関しては各社のカタログスペックで各社基準が違うでしょうから比較するのはナンセンスと思います。
重さに関しては慣れの問題で特に気になりません。(これまでは1.4kgのもの)
※当方はずっと腰にぶら下げっぱなしの作業では無く、状況に応じて腰やツールバックに入れての作業など様々。
 なので一日中腰にぶら下げっぱなしという仕事内容の人ではまた感想が違ってくると思います。

軽さを極めるよりも持った際のバランスが大事とは思います。頭でっかちやその逆など軽さを追求するとバランスにひずみが出ます。このパナは持った際のバランスは非常に良いと思います。偏りもなく自然にかまえられます。
マキタ、日立のものはカタログスペック的には大変すばらしいと思いますが道具としてみた場合、感触が、、、、、。
軽いのですがなんかチャッチイというか、、、、。私の手に馴染まないように感じました。
又、当初わからなかったのですがグリップの角度もメーカーで違います。
マキタは立ち位置ではグリップ角度はいいのですが上から下から手を伸ばして使うにはしっくりこない。
手首の角度がちょいと不自然になります。
日立はグリップ角度はいいのですがマキタと同様にプラスチック然としておりガッシリ感にかける。
腕をすっと伸ばした時のインパクトの角度がパナ、日立、MAXは私の用途には良いと感じました。
(これは用途によると思います。私の場合は結構不自然な姿勢での使用が多いです。)
アンビルのガタツキの程度は各社最新機種では似たようなものでどこが優れているとは感じませんでした。
MAXも他社同様に持った感触は良かったのですが特別いいわけでもなく見た目が好みではなく、、、、惜しい。
そこで少々重いのは覚悟の上ですがガッシリ感、グリップの感触、バランスが最もよかったパナにしました。
バッテリーの共用は考えていないため(インパクト以外はほぼすべてコード付きのため)メーカーに縛られるという
事もありませんでした。
色はこれしか在庫がなかったのでしょうがないですが気にしません。
逆に黒にすると他のメンバーとメーカーは違うのですがパッとみて判別できないので分かりやすいグレーが結果的に
よかったかもしれません。
一点だけ、グリップの下部のフックが標準ではベルト差しがついてますがこれは要るか???と思います。
落下防止の観点からかなり抜けやすい方式の為にたとえベルトやワイヤーで安全帯と繋いでいてもかなり不安です。
オプションでカラビナフックが売っていますが形状は出来れば平たいプレス板ではなく丸いワイヤーのものに
してほしかった、、、、。
価格も特に見ていなかったが42kと意外と高くなく(かといって安いわけでもない)、高いイメージであっただけに
不満はないです。
現場ではマキタ、日立でほぼ埋め尽くされていますが希少な(失礼)パナで盗難防止にもつながるかも、、と期待しています。
最後にこの製品の売りである14.4Vと18Vのバッテリー兼用ですが、残念ながら他にパナの工具が無く14Vのバッテリーをあえて買い足す事も無いので私には全く関係ありません。

これが問題の標準装備のフック。他社も似たようなものですが皆さん他社インパクトは社外品に付け替えている。
マキタ、日立は社外品がいくつもあるのですがパナは純正のみ。
はじめからカラビナフックを付けておいて欲しいです。

これがオプションのカラビナフック
商品名:カラビナ対応フック EZ9X015 @2,000(定価)
近所の工具屋でたまたま在庫があったので購入
HP上ではこの画像と違い上下逆に付いているが試しに付けたところ「おっとやばい」事に。
カラビナに通しても外側からインパクトが押されるといとも簡単に外れて落下。
フック自体がカラビナの開閉部を押し開ける格好となります。
危険ですのでご注意を。
なのでベルトフックとしては機能は死にますがカラビナフックとしてはこの画像のつけ方が正解
*取説などに一応書いておいた方がいいのでは?ワッカが上向きで付けると間違いなく落ちますよ〜。

こんな感じでカラビナにぶら下げますが板厚をもう少し厚くした方がいいかな、、とも思います。
(簡単には曲がらないとは思いますが、、、気分的な問題かもしれません)


インパクトホルダー
本来は他のものを下げるのであろうが使い勝手がいい。
これはU型部分が曲げられるようになっており抜けにくいように合わせられる。
しかし、いかんせん引っ掛けているだけなので脚の動きに干渉した際に簡単に抜け落ちる。
実際、脚立作業の際に脚を上げた際に本体をモモで突き上げる形となり何度か1m程度の高さから落としている。
現場によってはおとがめの無いところもありその際はセーフだったけど大体の現場ではイエローカード
高所なら勿論一発退場。
便利なんだけど落とすのが怖くて現在は外しています。
肩掛けのスリングがコーナンで売っていたのを発見したのであれなら両手がフリーになりいいかもと思案中。

充電時間は45分(実用充電)60分(フル充電)。毎晩充電するし現場で朝の準備には2個目をセットしておくし
この時間が長いというのは問題ではない。30分でバッテリー1個使い切るなんてあり得ないし前もって準備しておけば
大丈夫。(電源場所がすぐに見つからなくても4.2Ahあれば困ることはない。2個バッテリー使い切るまで電源場所が見つからない、もしくはまだ設置されていないという事も考えられない。これが3Ah以下だったら迷ったかも)
バッテリーが切れてすぐに充電が必要という状況は作業者,責任者の段取り不足、怠慢だとも思います。
なのでパナの充電時間については何ら不満は無いです。
あとLEDライトですがON OFFボタンはありますがスイッチ(トリガー?)とは連動していません。
故に必要なときは手動でON OFFの操作が必要です。(出来れば連動にしてほしかった)
今まで使っていたリョービの14.4Vインパクト(BID-1415)ではトリガー連動式であったので
それが当たり前と思っていたので、はじめは戸惑いましたがこんなものだと思えば気にならない。
そもそも暗い個所ではヘッドランプを付けるので絶対必要という訳では無いのです。
→実際に使用した感じではライトの必要性は感じませんでした。故に一回も点灯せず
ところでパナにした決定打は?となると
①グリップの感触と重量バランス・・・手のひら全体に吸い付く感じ
②ガタがなくミシリとも言わない堅牢さ・・・(あくまで握った際の感触。これは大事かと)
③トリガースイッチのスムーズさ(スピードコントロールがしやすく尚且つにガタが少なくスムーズ)
となり、機能などではなくフィーリングです。
(意外と日立のWH18DDLは調整幅があまりなく暴れ馬的なフィーリングでした。足場などガンガン締めるには問題ないかも)
手の延長線として使う工具は意外とこれらが重要かなと自分では考えています。
そういうところに信頼を寄せているから安心して作業出来るのではないかなと考えています。
なのでメーカー云々ではなくたまたまフィーリングがあったこのインパクトを選んだということです。
それがたまたまパナであったということです。(パナはそういうことを真面目に考えて作っているのかも知れませんね)
世の中に出回っているレビューは販売店やメーカーの営業的要素が加わっているのがプンプンします。
また、昔のイメージなどに引きずられてのユーザーコメントも多く公平性に疑問があります。
何も考えずに単なるイメージ、思い込みでメーカーを選ばれているケースも多いと思います。
正直どれを選んでも失敗はないでしょう。あとはどこまでこだわるか?に尽きます。
スペック重視、フィーリング重視など選ばれる基準も人それぞれ。
最終的には実際に自分の手に取って確かめるのが一番。意外と各社の違いが分かります。
大型のホームセンターなら気兼ねなく触れますが専門店などは無愛想な店員の刺さるような視線を感じながら
それでも大枚をはたくわけですので気にせず納得いくまでいじくりまわしましょう。
店員のすすめに至っては本当に良いものよりも売りやすいものを推すでしょう。
(逆に私が同じ立場ならそうします)
なのでそういったのは今回の購入に際して一切無視してチョイスしてます。
当方これまで特定のメーカーで工具をそろえているという訳でもないので純粋にこのインパクトについての
感想をこれから綴っていこうと思います。
良い点も悪い点も実際に使っていくうえで出てくるでしょうから。

●使用感
やはり実際の作業でもバランスのよさは活き、スッとかまえられスムーズにボルト締めが出来ます。
トルクも十分に感じられます。
スイッチの調整幅がスムーズ且つ幅広い為に木ネジも特にボタンでの切り替えなしで指先の調整でこなせます。
バッテリーのもちも十二分に感じられます。今のところ1日は余裕。
一点だけ難点がありインパクトホルダーの取り付けビスが緩みやすいという点です。
カラビナにぶら下げて作業していましたが3-4日後にふとホルダーがぐらついているのに気付いて、よくよく見ると
本体への取り付けネジがかなり緩んでしまいグラグラになっていました。
気付かずにそのまま使っていたらと思うとゾッとしましたがこの点は何らかの改善を要求したいです。
小さいビスの為にあまりきつく締めるとナメてしまいそうなのでこれ以上きつく締められないのですが緩み止めの
接着剤などを使って固定する必要がありそうです。
又そのフックの形状からカラビナに絡み付く事もありなかなか外せなかったという場面も1度出ました。全体の性能はピカイチなのですが無視できないこの一点だけが気になります。
落下防止のベルトもこのホルダーに連結している為にホルダーが脱落すると防ぎようがないのです。
メーカーの対策はなかなか期待出来ないので確実に接着剤などでビス、ホルダーを固定するかそれとも
別の個所に自作でホルダーを取り付けるかの選択肢を強いられます。
→瞬間接着剤で固定後は問題なし
現場の他業者様も度々私のインパクトを使う機会がありましたが皆様一様に好感触とのことでした。
私も他の方の日立やマキタを使わせてもらうこともありますがグリップの感触はダントツパナです。
あとライトですがヘッドランプを普段は使用してるので使う機会が無かったのですが一回試しに点灯させてみたところ残念ながら暗くてあまり使えそうに無いと感じました。
最後に強弱切り替えボタンですが、3段階に切り替える事が可能です。
一旦切り替えると勿論何かの拍子に変わると言う事もありません。
但し、初歩的な事ですが人間はミスを犯す動物です。
中や弱にしていた事を忘れトルク不足でボルトを締めてしまう危険性もこのボタンはあります。
あってはならない事ですがこの強弱切り替え機能がある事は常にその危険性がある事を忘れてはいけません。



標準装備品
・スコ(曲げ尺)
・メジャー5m(磁石付き)
・小型のモンキー(締める用途ではなく掴んで抑えるのが目的なために小型)
プラハンマー
・シノ(13×17) 2本・・・・・常時2本
メガネレンチ(13,17,19)・・・・状況に応じピックアップ
・カッターナイフ
・小型の水平器
・ラチェットドライバー(狭所での作業用)
インパクトのコマ(10mm 13mm 14mm 17mm 19mm 24mm)19mm 24mmは状況により持ちます
・ユニバーサルソケット(13,17mm)・・・・これがメインで常時使用
・ユニバーサルソケットアダプター・・・・ユニバーサルソケットが破損した場合の保険
・プラスのビット・・・・・ごくまれに使用(でも1現場で必ずそういう場面に出くわす)
・マーカーピンク
・黒マジック
・携帯用ライト付きルーペ(老眼なので図面を見るのがつらい、、、、)
・安全帯
・ヘルメット
・ヘッドランプ(ゴムバンド付きでメットからズレないようにしています)
インパク
・メモノート、ボールペン
・絆創膏
以上を入れて歩いてます。
毎回腰道具のセッティングには頭を悩ましますが当面これで行きます。
(限られたスペース、重量の中での取捨選択を余儀なくされます。)
安全帯は出来れば巻き取り式がいいのですが重量と取り付けスペースの兼ね合いで一番シンプルなこれでまだ頑張っています。
ところで最近の大型のスマホは本当に収納に困ります。
会社支給のギャラクシーS3はカバーもつけるとかなりデカく
普通のスマホ入れには収まらずさんざん探した上に画像の左側のポシェットに落ち着きました。
以前、胸ポケットに入れていたらかがんだ瞬間に不覚にも落としてしまい液晶がお釈迦になりました。
ストラップで首にぶら下げるなんてもってのほかで、胸元がダブつくのも嫌で頑丈なこのポーチに。
(携帯用ではなくただのポーチですが、なかなかホムセに売ってません)