日経平均、また1万6000円割れ

10日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落。大引けは前週末比357円19銭(2.22%)安の1万5764円97銭で8月20日以来3週間ぶりの安値を付けた。米景気減速懸念をきっかけとした7日の米株式相場の急落や円相場の急伸を嫌気し、ほぼ全面安となった。朝方発表の4?6月期の実質国内総生産(GDP)改定値が下方修正されたことも投資心理を冷やし、日経平均の下げ幅は一時470円に達した。東証株価指数(TOPIX)は大幅に6日続落した。6日続落は昨年11月2日?13日(7日続落)以来。

 先週末の米国の雇用指標発表を受けて、マーケットのムードはまた悪くなってきた。日経平均は再び1万6000円割れ。

亡命していたパキスタン元首相がタッチ・アンド・ゴー

パキスタン当局は10日、海外亡命先から同日帰国した野党指導者、シャリフ元首相の身柄をイスラマバード国際空港内で拘束した。元首相は同日、パキスタン国際航空の特別機に乗せられ、サウジアラビアに追放された。元首相はムシャラフ政権の求心力低下を突き、最終的な政治権力の奪還を目指していたが、数時間の滞在で再び国を追われる結果となった。

 亡命していたパキスタンの野党指導者(元首相)が帰国するが、すぐに国外追放でサウジアラビアへ。タッチ・アンド・ゴーといった感じ。でも、帰国の狙いは何だったのだろう。ムシャラフ政権への揺さぶりか。亡命していた野党指導者の帰国と言えば、フィリピンのアキノ氏を思い出す。あのときは暗殺されてしまったわけだけど、今度はそうした危険もないと読んでいたのだろうか。