EPSON カラリオ ミー E-300L

セイコーエプソン カラリオ ミー E-300L E-300L

セイコーエプソン カラリオ ミー E-300L E-300L

 写真用のプリンターが欲しくなり、でもケチだから、高いものは敬遠して「カラリオ・ミー」を購入。小顔機能は別に必要ないから、E-300Lにする。使ってみるが、なかなかよろしい。Macにもつながるし。iPhotoから使いたいのだが、このあたりの使い勝手は、これから。ふちなし印刷がうまくできない。どこかの設定の具合だと思うんだけど。

麦の穂をゆらす風

 アイルランド独立戦争と、その後の内部抗争を描いた映画には、リーアム・ニーソン主演、ニール・ジョーダン監督の「マイケル・コリンズ」があったが、ケン・ローチ監督の、この映画は、主役たちではなくて傍役たちの戦い。英軍の暴力的な抑圧が、より激しい抵抗とテロリズムを生み出す。暴力が暴力を生む連鎖。そして、英国から独立はしたものの、今度は大義の貫徹か、現実主義かで、今までの同志が分裂していく。英軍とアイルランド自由軍の行動が重なり合っていく。都市ではなくて、村という共同体での戦いは、顔見知り同士の戦いとなり、悲惨さを増していく。兄弟の理想主義と現実主義は、戦いの過程で交錯し、兄弟は敵味方に分かれ、兄は弟の処刑の指揮をとることになる。
 この軽い時代には珍しく、暗く重い映画。アイルランド独立戦争は遠い過去の話だが、抑圧と暴力の連鎖は21世紀になっても変わらない。理想主義が原理主義的になっていくことも。1920年前後のアイルランドを描きながら、その風景は、中東でも、アフリカでも、アジアにも通じる風景かもしれない。キリアン・マーフィー(弟)とポードリック・ディレーニー(兄)の兄弟が良い。弟の幼なじみのオーラ・フィッツジェラルドは、若いときのダイアン・キートンに似た雰囲気がある。

すべてはその朝始まった

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 最近売れっ子のクライヴ・オーウェン主演のミステリー映画。共演はジェニファー・アニストン。これにヴァンサン・カッセルが絡む。意外な拾いモノ。期待しないで見たら、意外や意外、ドンデン返しの連続で面白かった。原題は「Derailed」。脱線ということだけど、原題も映画をよく現しているし、邦題の「すべてはその朝始まった」も映画の冒頭から取っていて、こちらも上手い。ともあれ、引っ掛けがうまくできている。脚本のスチュアート・ビーティーは「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズやマイケル・マンの「コラテラル」を書いた人。なるほど。ともあれ、クライヴ・オーウェンは好きだなあ。