ワコビアはウェルズ・ファーゴへ

米大手銀ウェルズ・ファーゴは3日、経営危機に陥っていた米大手銀ワコビア株式交換を用いて151億ドル(約1兆6000億円)で買収すると発表した。ワコビアは政府が一定額以上の損失を補てんする条件で米大手銀シティグループへの銀行業売却を決めていたが、これを撤回。全社買収を提案し、政府支援なしで条件の良いウェルズの提案を受け入れることに決めた。

 ワコビアシティグループが賠償するという話が一転、ウェルズ・ファーゴへ。シティ自身も傷ついているみたいだからなあ。ウェルズ・ファーゴの方がいいのかも。まだまだ、金融機関はいろいろとありそうだなあ。

米国、副大統領ディベート。ペイリンが格好はついたが、勝ちはバイデン?

米大統領選は2日、共和・民主両党の副大統領候補によるテレビ討論会を実施。副大統領としての資質に懐疑的な見方が強まっていた共和党サラ・ペイリン候補(アラスカ州知事)だが、民主党ジョー・バイデン候補(上院議員)との討論で大きな失点はなく、不安視されていた難関を乗り切った。

 このところ、「サタデイナイト・ライブ」とか、ギャグのネタと化していたペイリン候補は特訓の効果が出て、とりあえずディベートの格好は付ける。論客として知られるバイデン候補はペイリンを下手に論破すると、弱い者いじめをしているようなイメージを持たれかねないと思ってか(ビル・クリントンも、バイデンは勝ちに行くな、とアドバイスをしていたみたいだし)、マケインを攻撃しながら、ペイリンについては論詰しなかった。ということで、終わってみれば、ペイリンは破滅的なほど悪くはないと超低かった戦前の評価を修正したものの、知性と貫禄と余裕で、バイデンがディベートに勝ったという評価。マケイン陣営は、接戦州のミシガンから撤退したり、劣勢が目立ってきた。