米国、副大統領ディベート。ペイリンが格好はついたが、勝ちはバイデン?
米大統領選は2日、共和・民主両党の副大統領候補によるテレビ討論会を実施。副大統領としての資質に懐疑的な見方が強まっていた共和党サラ・ペイリン候補(アラスカ州知事)だが、民主党ジョー・バイデン候補(上院議員)との討論で大きな失点はなく、不安視されていた難関を乗り切った。
このところ、「サタデイナイト・ライブ」とか、ギャグのネタと化していたペイリン候補は特訓の効果が出て、とりあえずディベートの格好は付ける。論客として知られるバイデン候補はペイリンを下手に論破すると、弱い者いじめをしているようなイメージを持たれかねないと思ってか(ビル・クリントンも、バイデンは勝ちに行くな、とアドバイスをしていたみたいだし)、マケインを攻撃しながら、ペイリンについては論詰しなかった。ということで、終わってみれば、ペイリンは破滅的なほど悪くはないと超低かった戦前の評価を修正したものの、知性と貫禄と余裕で、バイデンがディベートに勝ったという評価。マケイン陣営は、接戦州のミシガンから撤退したり、劣勢が目立ってきた。