公認不正会計士という資格

公認不正検査士という資格がある。公認会計士という資格だけでは、粉飾決算を見抜くのは難しいことは、オリンパス事件でも明らかだろう。そこにこの資格の必要性がある。
公認不正検査士の資格は国家資格ではなく、ACFEという民間法人が実施する試験に合格する必要がある。試験科目は会計知識、法律知識、犯罪心理学、調査手法の4点。何れも不正対策に不可欠の分野である。さらに受験資格があり、弁護士、公認会計士、税理士、司法書士行政書士中小企業診断士、システム監査技術者等の指定16資格ごとに10ポイント、会計、不正調査、法律、損失防止、犯罪学の実務経験1年につき5ポイント、その他学士、修士、博士の履修によってもポイントがあり、合計50ポイントが受験資格となる。
ワールドコム事件、マードフ事件の発覚にも公認不正検査士の働きがあったという。