友人との再会について

yamada1642005-04-15



久しぶりに高校時代の友人と会った。高校時代というか、中学時代というか、大学時代というか・・・とにかく久しぶりの友人と会った。


ことの発端は今年僕が出した年賀状だ。彼とはかれこれ10年以上の付き合いだが、ここ3年以上は会ってもいなければ連絡もとっておらず、もはや電話番号やメールアドレスもわからなくなっていた。


しかし年賀状だけは毎年出していた。といっても連絡もとっていなければお互いの近況もしらない状況でさして書くこともなく、毎年「またみんなで飲みましょう」などと極めて曖昧なコメントを書いて送っていたように思う。


今年の年賀状も似たようなものだったのだが、僕は2月末の簿記の試験を控えていたこともあり、何となく今年の年賀状には「3月頃にでも飲みましょう」というようなことを書いていたのだ。


ところが何がきっかけになるかわからないもので、これが彼に影響力を及ぼしたらしく、彼はこれを「3月にぜひ会おう!」という極めて積極的なメッセージとして解釈してくれたようだ。確かに僕も同じ内容の年賀状を受けとれば同じように感じるような気がする。


そんなわけで実に3年以上ぶりに彼からメールがきて(3月に!)、今日の再会と相成った。うれしい誤算というか、何の気なしに書いた一文がこのような結果になるとは年賀状は偉大であると言わざるを得ない。

3年ぶりに会う友人と何を話すのか?ということについて


とはいうもののお互いの状況をまったく知らない状態での再会なので、果たして何を話したものか・・・お互いの年齢を考えれば例えば転職しているかもしれないし、結婚しているかもしれないし、子供がいてもおかしくないのである。まだまだいくらでもいろいろなことが想定される。


しかし実際に会って見るとすぐさま学生時代の空気になった。これは愉快だ。3年以上の空白はまるで感じなかった。まるで昨日も会っていたかのような雰囲気であった。伊達に10年以上付き合っていないというか、そういえば彼とは中高6年間同じクラスで大学もいっしょだったのだ。


一応いっぱしの社会人らしく、裏新宿のちょっとカッコイいバーなどに入ってバスぺを頼んだりしたが、話題といえば昔と変わらない。初めこそお互いの会社や仕事のことなどを少し話はしたものの、あとは大半ゲームや漫画の話題である。


我々は中高生のころテレビゲームをかなりやり込んだクチで、ドラクエやエフエフなどのビッグタイトルはみんなで発売日を追いかけたものだ。また「ロマンシングサガ」など微妙にマニアックなところで彼とは趣味が合ったりして、中高生のころはそれらの話題でかなり盛りあがったものだった。


その時と同じ空気で今もゲームの話ができるというのはかなりシュールな光景だ。しかもおりしも復刻版・リメイクがはやる昨今、「ドラクエVは仲間会話システムが加わることにより画期的な進歩を遂げた」など微妙にホット感があったりするのも乙である。

それでも我々は大人なのだ、ということについて


お互いの生活はほとんど変わらないようであったが、ひとつ驚愕したのは彼がいつのまにか「RX-8」オーナーになっていたということだ(しかも赤。バカな。)僕はかなり自分の愛車(セリカ97年式SS-I、ダークグリーンイカ。恐らく全世界レベルで一番カッコよく、運転が楽しく、エンジン音もシブい車。)をかなり愛しており、正直ひとの愛車自慢を聞いても負けたと思ったことがない。(それはスープラであっても、フェアレディであってもだ。)



しかし今回のRX-8は効いた。ていうか反則ではないだろうか?「FDでないから反則ではない」とでも言うのだろうか?僕としては「まあ赤系よりもグリーン系の方が汎用性があるしシブいし」とか「ロータリーはエンジン音がね〜僕は低いのが好きだからね〜」などと防衛線を張り必死に自尊心を保たなければならなかった(笑)


ただ有益だったのは、彼との会話でひとつの普遍的な事実が浮かび上がったということだ。
それは、


「20代の男性が恋人と別れると、スポーツカーを買う」


という法則だ。



話題がクルマだとしても、会話の空気は中高生のころゲームの話に夢中になっていたときとさしてかわらない。進歩がないというか愉快というか・・・まあ男はいくつになっても子供である、といったところだろうか。