日曜〜火曜、暴風雨





・火曜日。昼間、ベローチェに行き読書。暫くして家に帰ろうと思えば、もう暴風雨である。横なぐりの雨に一瞬にして傘は裏返しになり、再び元通りになったときにはもう骨が何本もへし折れて居た。帰宅するともっと雨脚と風が強まり、硝子にびしびしと吹きつける。テレビを点けると976hPaで、まさに台風並みであると云う。一番雨脚が強まっているときに、何故かふと掃除を始め出す。徹底的に台所が綺麗になっていくのと、外の狂乱のような音が良い対比になっていて、リズミカルに掃除がはかどる。念入りに掃除をすると、じぶんのもやもやしていた部分にまでしっかり意識が入ったようで、思考が纏まり、前向きな気持ちで何かに取り掛かれるようになるのである。



・月曜日、南行徳。日曜日は風景画教室、王子の飛鳥山公園内に在る澁澤栄一の旧邸(文庫)を描く。やっと寒さから解放され、芝生の上でぬくぬくと写生。真っ青な空に映え、朝の光をまともに浴びているエジプト風の白亜の建造物。水彩紙の白さに眼がやられてしまいそうだ。併し十分もすれば慣れて来てしまい、まったく心地よいなかで存分に写生できる。生徒さんもなかなかいいリズムで描けている。昼、王子駅北とぴあのキリンシティでランチを御馳走になり、スタバで講評会。
二時ころに終り、王子から京浜東北線に乗って東神奈川から新横浜へ。NK、FN、SYと港北イケアに繰り出す。新横浜からイケア専用のバスに乗り買い物を愉しむが、日曜の良いお天気の新年度と云う事もあって、非常に混雑して居て疲弊、先ずはお茶をしようと云う事になる。併しお茶や食事ができる所が店を一通りぐるりと廻ってからでないと辿りつかないような構造になって居り、その馬鹿でかい空間と混雑加減にへばりそうになりながら、漸く目的地に着き、一服する。そこでKKとも合流。三十分くらいお茶をしてから再び買いだしへ。
実はNKの家で夜、呑もうと云う企画があり、その人数が八人を超えてしまうと云うので椅子を新たに買いたすために来たのだ。お目当ての椅子は何と499円。激安である。併し兎に角イケアは広いのだ。何でこんなに馬鹿でかいと思うほど広い空間で、ここで美術トリエンナーレ等を開催しても十分に昨日できるのではないかと思うほどである。店内も各所にスウェーデンスタイルが浸透しており、そのスケールとも相俟って、宛ら海外の空港か未来都市のよう。日本ではないような気分である。



夜八時ころ関内のNKの家に到着、その足でNK、FN、KKは食糧を買い出しに、SYと私はひたすら499円の椅子を組み立てる作業。最初はなかなか上手くいかず、やはり499円の椅子だからちゃちいのかなと思うが諦めずにやっているとだんだん作業がしっくりくるようになり、最後の方はなかなかしっかり固定できるようになった。三人組が買い出しから戻って来る頃には新たにTY、SZYが加わり、更にはSC、HJ、そしてKT、TTなども到着し、NK宅でほんわかと呑む会は大盛況になった。終電があるので私とKK、TY、SC、HJは十一時過ぎには出たけれども、かなり満足大満足な一日であった。久しぶりの横浜でのひととき。




購入:
『現代写真論』コンテンポラリーアートとしての写真のゆくえ シャーロット・コットン 大橋悦子・大木美智子訳 晶文社
『貴族の退場』異端<民間大使>の反戦記録 西園寺公一 ちくま学芸文庫
『超男性』 アルフレッド・ジャリ 澁澤龍彦訳 白水Uブックス