市民アーカイブ多摩

 1年半ほど前に立川市に「市民アーカイブ多摩」が開設された。ここには多摩地区の様々な市民活動資料が保存されている。

 革新・美濃部都政2期目、1972年に同じ立川にあった東京都立多摩社会教育会館内に「市民活動サービスコーナー」が開設され、個人・団体が発行する通信や会報などの市民活動資料が集められ、市民活動の支援・交流事業が行われていた。
 それから30年間、集められた平和・人権・環境・公害・福祉・教育・消費者活動など様々な資料はダンボール500箱にもなった。

 石原都政になった2002年、市民活動サービスコーナーの事業は終了させられた。
 サービスコーナーで働いていたメンバーは職を失い、集められた資料群は廃棄の危機にさらされたが、この500箱の資料群を受け入れる先を探す活動が市民の手で始められた。
 様々な経過ののち、法政大学大原社会問題研究所 環境アーカイブズで管理されることになった。

 2002年以降に集められた資料(段ボール200箱)について、市民活動をしている人、研究者、行政職員、学生、ミニコミ発行者、図書館・文書館関係者、NPO法人や団体スタッフなどが集まり、2006年に「市民活動資料・情報センターをつくる会」として情報センターをつくるための活動を開始し、2014年4月「市民アーカイブ多摩」が開設された。
 本来ならば都が継続的に行うべきことが、ボランティアの手で守られている。
 http://homepage3.nifty.com/simin-siryo/

 アーカイブの近くには雑木林が残され、玉川上水が流れ、少し歩くと素掘りのままの玉川上水が残されている。