「法科大学院出でて研究会亡ぶ」?

http://knakayam.exblog.jp/3071598

ボツネタ経由で、中山教授が上記のように言われているのを知りました。
こういった話は、私のようなしがない実務家でも耳にしますから、かなり深刻な問題になっているようです。
ただ、その種の話を聞いていて思うのは、ロースクールの教員が、学生に「構い過ぎて」いるのではないか、ということです。要するに、接する時間が長過ぎ、接触し過ぎなのではないか、と。構い過ぎれば、必然的に自分自身の研究に充てられる時間は作れなくなるでしょう。
司法試験に合格するような受験生の勉強時間のうち、かなりの部分を占めるのは「自習」です。適切な教材を、適切に読み込み、着実に理解し定着させる、という地道な作業の繰り返しです。
ただ、漫然とそういった作業を繰り返していては、勉強がなかなか前に進みませんから、講義を聴いたり、ゼミを組んだり、質問したり、答案を書いたり、といった作業も並行して行う必要があります。ロースクールというものができた以上、ロースクールならではの意欲的な講義等があっても良いでしょう。しかし、法律の勉強の中心を占めるのは、上記のような自習であると言えると思います。
私自身、有名な研究者の、若いときの勉強体験談を複数読んだことがありますが、良い講義を聴きじっくりと本を読んだことが有益であった、という体験談が多かったと記憶しています。また、司法試験合格者の体験談を読んでも、定評のある基本書等をいかに身に付くように読み込んだか、が熱く語られている場合が多いはずです。
おそらく、かなりのロースクール教員は、司法試験を視野に入れた勉強の本質(新司法試験になっても、そこは変わらないと私は見ています)が見えておらず、学生に構えば構うほど力がつくと錯覚していたり、構うように種々の圧力を受けたりして、それだけ時間を取られ、研究への悪影響が出ているのでしょう。合格者を出したいと焦る気持ちは理解できますが、考えて行動しないと、かえって、学生の貴重な自習時間を奪い、勉強に支障を来すことにもなりかねません。

世界最高齢:豪の亀、175歳に ダーウィン持ち帰る?

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051116k0000m030110000c.html

このカメは、進化論で知られる英国の博物学チャールズ・ダーウィンが1835年にガラパゴス諸島からロンドンに持ち帰ったとされ、1987年からはブリスベーン北方のオーストラリア動物園で飼育されている。鑑定の結果、1830年の11月にふ化したことが判明しているという。

「鶴は千年、亀は万年」と言いますが、亀というのは、やはり長生きするんですね。ダーウィンの息吹に接した亀が今を生きていることに、歴史を感じます。

実刑判決

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050803#1122997895

で言及した事件ですが、最近、被告人に対し実刑判決が宣告されました(執行猶予は付かず)。
最初に被害者から相談を受けた後、担当の警察官と話したところ、「こんなの、事件じゃないでしょう。」などと、けんもほろろに言っていましたが(ろくに捜査もせず)、事件じゃない、どころか、実刑判決まで出て、どこに出してもおかしくない、立派な「事件」であったことが実証されました。自分の見る目を誇る気持ちはありませんが、事件を見る目のない警察官というのも、困ったものだと思います。あの程度の能力では、今後も、立たない事件を無理矢理立たせようとしたり、逆に、立つ事件をつぶしたり、といったことを繰り返すのでしょう。存在自体が有害と言っても過言ではないと思います。
事件を見る目があった捜査検事と、公判で一生懸命立証してくれた公判検事には、率直に感謝したい気持ちです。

運転室に長男入れた東武運転士、懲戒解雇されていた

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051116-00000006-yom-soci

この件に関する私の意見は、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20051111#1131666935

や、そのコメント欄で述べた通りですが、運転室に子供を入れた行為は、確かに不適切ではあったものの、「父親の仕事姿を見た長男が運転室のドアをたたくなど騒いだため、なだめようと停車中にドアを開けた」というところに、この元運転士の、父親としての一種の優しさのようなものを感じます。子供がドアをたたいて騒いでも、放っておけば、このような事態にはならなかったはずですが、放っておけなかったのでしょう。そういった状態とか気持ちは、私も、子供を持つ身として、わかる気がします。
今後、この処分が維持されるのか、何らかの形で見直されるのかはよくわかりませんが、この元運転士や家族の人たちが、笑って年の瀬を迎え明るく暮らせることを願わずにはいられません。
危険な踏切は放置し、重大な死傷事故を発生させていながら(幹部が引責辞任したという話は聞きませんね?その件で上層部には何の懲戒もなく不問ですか?)、上記のような運転士の行為に対し懲戒解雇という重すぎる処分を(しかも極めて多数の反対意見を省みることなく)行う東武鉄道という会社には、一利用者として、強い嫌悪感を感じます。できれば、こんな会社が運行する電車には乗りたくないですね。

中古車の距離計改ざん 詐欺ほう助で業者逮捕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051116-00000266-kyodo-soci

容疑者はインターネットにメーターの修理・調整をするとの広告を掲載し、1件約1万5000円で改ざんを請け負っていた。

普通、メーターが壊れるということは考えにくく、また、通常の使用の中でメーターの「調整」が必要とも考えにくいので、こういった行為に及んでいること自体、詐欺の幇助と認定しやすいのではないかと思いました。